中東インド洋の覇権を失う米国・・・
田中栄の国際ニュース解説
【転載開始】
■中東インド洋の覇権を失う米国
2019年6月7日
米軍がインド洋の支配権を失うかも
しれない事態が起きている。
非米的な傾向を強める国連総会が最近、
インド洋最大の米空軍基地がある
ディエゴ・ガルシア島から米軍を追い
出そうとする決議を行った。
ディエゴガルシア島はインド洋の真ん中
にあり、米軍がアジア太平洋地域と
インド洋中東地域を行き来する際、
補給や空爆などの拠点として非常に重要
だった。
ここの基地は、アフガニスタン侵攻や
イラク戦争などでフル活用されてきた。
この島を使えなくなると、
米軍はインド洋の最重要拠点を失い、
世界的な軍事覇権の低下に拍車がかかる。
<中略>
今年2月末、国際司法裁判所が
「英国はチャゴス諸島をモーリシャスに
返還(引渡し)すべきだ。英国はチャゴス
諸島に対し、不当な植民地支配を続けて
いる」とする、モーリシャス勝訴の勧告
(判決的なもの)を出した。
国際司法裁判所の勧告には拘束力がない
ので英国に無視されたが、
ディエゴガルシア島の米軍基地の存立基盤
である「英国によるチャゴス諸島の領有」
が、国際法的に違法なことであると確定
した。
米軍基地は「違法な存在」になった。
国際司法裁判所の勧告から3か月の審議
を経て、国連総会は5月22日、英国に
対し、チャゴス諸島を半年以内にモーリシャス
に返還するよう求める英国非難決議を、
賛成116、反対6、棄権56の圧倒的多数
で可決した。
国連総会が2017年6月にチャゴス諸島の
帰属問題を国際司法裁判所に判定させ ことを
決議した時は、賛成94、反対15、棄権65
だった。
この2年間に、英国はEU離脱騒動で国際
影響力が低下し、米国もトランプになって
覇権放棄が進んだ。
ディエゴガルシアの米軍基地などなくなった
方が良いと考える国が増えていることを、
賛成の増加と反対棄権の減少が物語っている。
詳細はこちら。
https://tanakanews.com/190607diegogarcia.htm
【転載終了】
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国際情勢は大きな転換期にきているので
しょうかね?
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