年金増額“騙しのトリック”根本答弁で発覚・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■まるで悪徳商法・・・
年金増額“騙しのトリック”根本答弁で発覚
公開日:2019/06/11
久しぶりにテレビ中継された10日の
国会で、年金支給開始年齢をめぐる
とんでもないトリックが明らかになった。
参院決算委で大塚耕平議員(国民民主)
が取り上げた「年金請求書」のことだ。
年金請求書は年金支給が始まる65歳
の3カ月前に受給予定者に届けられるが、
今年4月からコッソリ文面が変更されて
いた。
最新の年金請求書を見ると、
「年金額を増額させますか?」などの設問
があり、
〈老齢基礎年金・老齢厚生年金両方の繰り
下げ(66歳以降に増額した額を受け取る
こと)を希望される場合には、この請求書
を提出する必要はありません〉と書かれて
ある。
要するに年金額を増やしたい人は、
請求書を送らなくてよい、ということだ。
■請求書に返信しなければ自動的に70歳支給
大塚氏は
「これを読むと誰でも増額させたいと思う
のが人情だ。総理もそう答弁した。しかも
提出不要と書かれている。提出不要の方を
ふつう選びますよ。面倒くさいから。提出
しなかった人の年金支給開始年齢はどう
なるのか」と質問。
根本匠厚労相は
「(提出せずに)そのままにしておくと、
70歳からになります」と答えた。
つまり、年金請求書を提出しなければ、
年金の支給開始年齢は自動的に70歳に
引き下げられるのだ。
安倍政権が、65歳支給ではなく、
70歳支給に誘導しようとしていることは
明らかだ。
さすがにネット上では
〈甘い言葉通りに進むと「提出不要」に
なり、そのまま放置していると支給年齢
が70歳〉
〈年金請求書のやり口、ほとんど詐欺
まがい〉
〈勉強になるなあ。どんどん国会中継
しようぜ〉と大炎上している。
問題なのは、65歳支給よりも、
70歳支給の方が、トータルでは損を
する恐れが強いことだ。
年金問題に詳しい立正大客員教授の
浦野広明氏(税法)が言う。
「安倍政権は70歳支給開始なら年金
受給額が増え、“バラ色”かのように喧伝
していますが大いに疑問です。70歳支給
だと、長生きしないと受給期間が短くなり、
その先どれだけ生きられるのかのリスクを
負うし、受給の額増によって、住民税非
課税世帯でなくなり、住民税や社会保険料
を払うようにもなりかねない。繰り下げ
受給は慎重に検討して、国民が主体的に
選択すべきことです。返信がなければ
自動的に繰り下げというやり方は、国家
ぐるみの悪徳商法と言っていい」
65歳よりも60歳、70歳よりも
65歳と受給開始を早めた方が得だと
の試算もある。
一方的に商品を送ってキャンセルの連絡
がなければ“購入”と見なす「送り付け商法」
にソックリの手口だ。
年金100年安心とはお笑いだ。
【転載終了】
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一見、安倍一強政権が進めているように
見えますが、実は官僚がコントロールして
いると思います。
官邸主導に見えても、官僚がうまく利用
しているのでしょう。
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