「チルドレン」存在と不祥事のデパート化の因縁・・・
令和でも止まらない 日本の劣化
【転載開始】
■「チルドレン」存在と不祥事のデパート化の因縁
公開日:2019/06/16
ダブル選挙は消えたのか消えて
ないのか、まだ微妙だが、
どうしてもまぬがれたいのが
「魔の4回生」の誕生だ。
政治家の質の低下、劣化は誰もが
指摘するところだが、その象徴とも
いえるのが、いわゆる「チルドレン」
といえる。
かつての自民党は「官僚派」と
「党人派」が2大勢力だった。
今はどうか? 「世襲派」と
「公募派」がそれにとって代わり、
ほんの少しの 「たたき上げ」が
存在というのが 実態である。
なかでも、平成の半ばすぎから
与野党とも急速に「勢力」を拡大
したのが公募派だ。
総選挙を前にして、空白区や比例区
の候補者を埋めるため、活用しだ
したのが候補者公募システム。
中には優秀な人材もいるだろう。
だが、多くは政治経験、知識もなく、
学歴、職歴は高くてもたいした人生経験
もないのに「国会議員になりたい」と
いうだけで応募してくる。
それが「何かの間違い」で議員バッジを
着けてしまう。
その典型が「チルドレン」と称される
連中だ。
はしりは「小泉チルドレン」。
2005年の郵政解散で、郵政民営化に
反対する現職を切り捨てた穴埋めに、
急きょかき集めた「刺客」という名の
チルドレンが83人も当選した。
次いで09年、政権奪取目前の民主党が
空白区に大量の新人を擁立、なんと
143人も当選する。
これが「小沢チルドレン」だ。
ただ、小泉チルドレンも小沢チルドレン
も、その“寿命”は短かった。
小泉チルドレンのうち、次の総選挙
(09年)で生き残ったのは、わずか
10人、小沢チルドレンに至っては
12年総選挙でほぼ壊滅している。
いずれも仕事らしい仕事もしないで消え
ていったわけだから、税金の無駄とも
いえるが、たいした悪さもせずに消え
ただけマシかも。
問題は「魔の3回生」といわれる
「安倍チルドレン」だ。
12年総選挙で当選したチルドレンは
119人。
困ったことにそのうち88人もが、
いまだに生き残っている。
安倍政権が衆院選で3連勝したために、
彼らはろくに苦労もなしで連続当選し、
「センセイ」と呼ばれているうちに
勘違いして「自分は一人前の政治家だ」
と思い込む。
そんな連中だから、重婚疑惑に路チュー、
ゲス不倫に暴言、失言と不祥事の
デパート化するのも必然だろう。
そもそも政治の世界に「子供」は必要
ない。
自力で這い上がるのではなく、党や党首
の人気にぶら下がって当選してきたよう
な政治家が、これだけ大量に存在すれば、
政治全体が劣化するのも当然だ。
「4回目」を防げるかどうかは、すべて
有権者にかかっている。
伊藤惇夫 政治アナリスト
【転載終了】
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二世議員の時にはまだ派閥同士の抑制が
効いていましたが、三世議員のあたりから
質の低下が顕著に現れだしましたね。
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