生保調査で分かった60歳2000万円貯蓄の内実と迫る消費不況!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■生保調査で分かった
60歳2000万円貯蓄の内実と迫る消費不況
公開日:2019/06/18
公的年金だけでは老後資金が
2000万円不足するとした
金融庁の報告書。
連日、ワイドショーでも取り上げ
られ、老若男女誰もが“老後”を
考えるきっかけになった。
ぼんやりしていた年金への不安が
クッキリ明確になったわけだが、
不足しそうな人がどれくらいいて、
どんな行動に向かうのだろうか。
プルデンシャルジブラルタ
ファイナンシャル生命保険(PGF生命)
の調査結果が興味深い。
今年60歳となる男女2000人
を対象に4月に実施された。
貯蓄額の平均は昨年の2725万円
から2956万円と231万円増えた。
金融庁が示した2000万円を大幅に
超えている。
金融庁に警告されるまでもなく、
着実に老後の備えが厚くなっている
ように見えるが、内実は散々だ。
■60歳の3分の2が2000万円未満
貯蓄1億円以上が8.1%と
2ポイント近く増えたことが平均額を
引き上げただけなのだ。
逆に、100万円未満が4ポイントも
増え、24.7%と4人に1人となった。
「貯蓄の格差が広がっているように見え
ます」(PGF生命広報チームの担当者)
一部の富める人に高額の貯蓄が集中し、
圧倒的多数は厳しい状況なのだ。
老後資金が不足するとされる貯蓄
2000万円未満はナント、
全体の3分の2を超える。
この人たちは金融庁の報告書をどう受け
止めるのか。
「不足するということで、金融庁は投資
を勧めたわけですが、将来不安を抱く人が、
儲かるかもわからない投資になけなしの
おカネを投じるとは思えません。むしろ、
これまで以上にギリギリまで節約を徹底し、
少しでも貯蓄しようと考えるはずです。
この先、国民の消費マインドは冷え込み、
消費大不況が訪れるかもしれません。
〈老後2000万円不足〉の件は今や子ども
でも知っています。影響は計り知れません」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
おこづかいをねだる子どもに、
“老後資金”を盾に渋る親の姿が目に浮かぶ。
“消せない報告書”が景気をどん底に落とす
ことになるのか。
【転載終了】
**************************
今回の件がなくても、老後不安は付き
まとっていましたからね。
「アベノミクス」で益々怪しくなって
きたということでしょう。
0コメント