イージス・アショアの配備に反対するのは当然 !
桜井ジャーナル
【転載開始】
■攻撃用兵器としての側面を持つ
イージス・アショアの配備に
反対するのは当然
アメリカのミサイルシステム
「イージス・アショア」を
安倍晋三政権は萩市と秋田市に配備
する準備を進めているが、いずれも
地元で強い反発にあっている。
以前から弾道ミサイル防衛システム
は先制核攻撃とセットになっていると
いう考え方がある。
先制核攻撃で破壊し損なった相手国の
弾道ミサイルを迎え撃つことが目的だ
ということである。
防衛力の増強にはそうした側面が
あるのだが、イージス・アショアは
それ自体が攻撃兵器になるという
問題もある。
その発射装置がトマホークのそれと
同じだからだ。
トマホークは射程距離が2500キロ
メートルという巡航ミサイル。
つまりウラジオストックや平壌は
勿論、北京も射程圏内に入るのだ。
アメリカ軍は東アジアだけでなく
ヨーロッパにもイージス・アショア
やTHAAD(終末高高度地域防衛)
を配備している。
ルーマニアやポーランドにアメリカ
は潜在的攻撃ミサイルを並べている
のだ。
こうした軍事的な恫喝に対し、
これまでロシアは「上品」に振る
舞ってきた。
ロシアのエリート層、特に経済分野
には欧米を崇拝する人びとが残って
いることも理由のひとつだろう。
そうした情況が少し前から変化
している。
アメリカやイギリスが常軌を逸した
言動を繰り返し、法と秩序を公然
と無視する様子を見て欧米幻想から
目覚めた人もいるだろう。
1991年12月にソ連が消滅して
以降、ネオコンなどの好戦派は
アメリカが唯一の超大国になった
と信じ、ロシアはアメリカが何を
しても刃向かわないと考えるよう
になった。
新自由主義にドップリ浸かった
中国の場合、エリート予備軍は
アメリカ留学で洗脳されてきた。
中国人はカネ儲けできればほかは
気にしないと思い込んでいる人が
西側にはいた。
しかし、ここにきてロシアは
アメリカへの幻想を捨てた。
イランや朝鮮もアメリカを交渉
のできる相手とは考えなくなって
いる。
アメリカなど西側が軍事力を増強
すれば対抗措置を執るようになった
のだ。
アメリカがヨーロッパで軍事力
を増強してロシアを挑発する中、
ロシアのフリゲート艦ゴルシコフ
提督が6月24日にキューバの
ハバナ港へ入った。
こうした動きを見て1962年の
出来事を思い出した人もいる
だろう。
その背景にはアメリカのソ連に
対する先制核攻撃作戦があった。
ソ連への核攻撃を想定した
ドロップショット作戦を
アメリカ軍が作成したのは1957年
のことだ。
その前からアメリカの好戦派は
ソ連に対する先制核攻撃を計画
していたが、これは具体的な
ものだった。
沖縄で「銃剣とブルドーザー」
による土地の強制接収、
軍事基地化が推し進められたのは
その頃のことだ。
1953年4月に公布/施行された
布令109号「土地収用令」に基づ
いて武装米兵が動員された暴力的
な土地接収だった。
1955年の段階で沖縄本島の面積
の約13%が軍用地になっている。
萩市や秋田市へのイージス・
アショア配備はアメリカの戦略
に基づいている。
そのアメリカを支えてきたドル体制
と情報支配が揺らぎ、帝国は崩壊の
危機に瀕している。
ドル体制と情報支配を揺るがし
ているのはロシアと中国。
アメリカ帝国を維持するためには
ロシアと中国を潰し、その富を
略奪、エネルギー資源を支配する
必要がある。
そうしなければアメリカ帝国は
崩壊を免れない。
新たな世界秩序もアメリカの
支配層が望むものではなくなる
だろう。
萩市や秋田市へのイージス・
アショア配備にはそうした背景
がある。
【転載終了】
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トランプが、「安保条約」の破棄
を言っているようですが、情報に
よると「新安保条約」の締結とか?
その中身は、トランプ発言にある
ように、自衛隊が米軍を守る義務を
負わせるということが盛り込まれる
可能性も?
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