終わりゆくロシア敵視・・・
田中栄の国際ニュース解説
【転載開始】
■ユーラシアの非米化
【2019年7月8日】
トランプから貿易戦争をふっかけ
られて非米傾向を強め、ロシアと
結束して上海機構を率いる習近平
の中国は、長期国際戦略として
「一帯一路」を進めている。
アフガニスタンは一帯一路の中心的
な対象地域だ。
中国は必然的に、アフガニスタンの
安定と経済発展の主導役になる。
トランプが今後進めそうなアフガン
撤兵は、まさに習近平を助ける策だ。
習近平は、米国が手を引いた後の
アフガニスタンやパキスタン、
イランなどの安定と成長を引き受け
ることで、トランプの覇権放棄を
助けている。
トランプと中露イランは敵対を演じ
つつ、裏でこっそり連携して多極化
を進めている。
■米国が英国を無力化する必要性
【2019年7月13日】
米国の覇権放棄と「非英化」は今後、
広範囲な影響をおよぼしていく。
米英の両方で、諜報界が権力を維持
するための談合体制だった2大政党
制が崩壊していく。
米国は軍事費を減らし、世界から
米軍を撤退していき、戦争しない
国になる。
ロシアや中国が米国の敵でなくなる。
在日と在韓の米軍駐留は数年内に
終わりが見える。
「英国系」の外交官の地位が下がる。
ジャーナリズムやマスコミへの信用
失墜が加速する。
英米金融覇権体制だった債券金融
システムがバブル崩壊によって潰れ
ていく。などなど。
■終わりゆくロシア敵視
【2019年7月20日】
ウクライナ問題がロシアの優勢で
解決し、独仏とロシアが和解を進め
ていくのをしり目に、トランプは
いずれ、ロシアの天然ガスをドイツ
に運ぶ建設中の海底パイプライン
「ノルドストリーム2」がロシアの
脅威を拡大しているのにドイツが
それを容認していると言って、
ドイツやEUを経済制裁する。
ロシアでなく米国から天然ガスを買え
と言う。
これは従来型(英国式)のロシア敵視
策に見えるが、実はそうでなく、
ドイツやEUが米国の命令に反逆・無視
するように仕向け、欧州を親ロシアと
対米自立に追いやる覇権放棄策だ。
【転載終了】
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第45代アメリカ大統領は十中八九
ヒラリーで決まっていましたが、直前
でひっくり返ってしまいました。
このような謀略は、ヒラリーが属する
戦争屋の得意とするところですが、逆に
やられてしまったということでしょう
かね?
そうなると、ロシアの介入説も真実味
を帯びてきますが。
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