自滅する日本経済“頼みの綱”の輸出とインバウンド崩壊危機!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■自滅する日本経済“頼みの綱”の輸出と
インバウンド崩壊危機
公開日:2019/09/03
日本経済の頼みの綱である輸出と
インバウンド。
米中貿易戦争の激化と日韓関係の
悪化で、その雲行きが怪しくなって
きた。
そこに、10月の消費増税が追い
打ちをかける。
日本経済は、どこにも光明が見い
だせないトンネルに突入しようと
している。
◇ ◇ ◇
トランプ米政権は1日、制裁関税
4弾を発動。
テレビや衣服、靴など中国からの
輸入品1120億ドル(約12兆円)
分に追加関税率15%を課したが、
中国は涼しい顔をしているという。
「先月、11年ぶりに1ドル=」
6元台から7元台に突入しました。
現在は7.15元付近ですが、
7.2~7.3元になれば、第4弾
の関税はチャラにできるとの見方が
あります。これまでの米国の制裁
関税は、元安が進んだため、中国
にはそれほど打撃になっていない。
米国の制裁が続けば、さらなる元安
は避けられません。困るのは日本の
輸出企業です」
(金融ジャーナリスト・小林佳樹氏)
円に対する元安もすさまじい。
2015年には1元=20円前後
だったが、直近は14.8円。
25%も下落している。
これは、1ドル=110円が82円に
なるくらいのインパクトである。
何と言っても、日本の輸出相手国1位
は中国。
これ以上の元安(円高)は、
日本の輸出企業に痛手だ。
「さらに、元安は中国人訪日客を遠ざ
け、日本での爆買いも抑えられるでしょ
う。昔は日本に来て100元出せば、
2000円の商品が買えたのに、今は
1500円ですよ」(小林佳樹氏)
昨年の訪日観光客3119万人のうち、
中国は838万人でトップ。
元安で中国人にソッポを向かれる日が
近いかもしれない。
■内需も外需もメタメタ
日韓関係の悪化で、対韓ビジネスも
厳しい。
昨年の訪日客数で2位は韓国の753万人
だったが、7月は前年同月比7.6%も
減っている。
加えて輸出がヤバイ。 韓国は輸出相手国
3位の上客だ。
安倍政権が7月に発動した対韓輸出規制を
機に、韓国企業が国産化に猛進。
早くも成果が出つつあるのだ。
韓国が対日輸入に頼っていた高純度フッ化
水素について、 韓国のパネルメーカー大手
「LGディスプレー」が、国産品代替に成功
したという。
1日、複数の韓国メディアが報じた。
今月中に生産工程に適用するとのことだ。
また、輸出規制の対象品ではないが、
韓国の国家核融合研究所は8月29日、
日本から全面的に輸入していた半導体
コーティング素材「酸化イットリウム」
を開発したと発表した。
経済ジャーナリスト・井上学氏が言う。
「輸出規制を強化した3品目に限らず、
日本への依存度が高いすべての材料に
ついて、韓国企業は躍起になって自社
開発や他のサプライソースを開拓して
いるはずです。韓国政府も予算をつけて
いるようですが、企業として、安定供給
の観点からは“脱日本”に向かうのは当然
の対応です」
頼みの輸出とインバウンドが下火に
なれば、これから日本は何で稼ぐのか。
【転載終了】
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日本の「ものづくり」が怪しくなって
きているなか、不安な案件になりそうで
すね。
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