劣化が止まらない日本安倍政権6年半の「なれの果て」!

 日刊ゲンダイDIGITAL 巻頭特集 


 【転載開始】 


 劣化が止まらない日本 

 安倍政権6年半の「なれの果て」 

 公開日:2019/09/15


 ■上から下まで総腐敗 

 いつから、日本はこんな国に 

なってしまったのか。 


 時代が令和に変わって以降、 

日本社会の理性とモラルを疑う 

ような事件が相次いでいる。 


 例えば、詐欺的手法が次々と 

明るみに出た日本郵便の 

「かんぽ生命」不正販売。 

ターゲットは主に地方の高齢者 

で、詐欺的手法を担ったのは、 

高齢者に身近な郵便局員たち 

だった。  


 「郵便局」という地方で圧倒的 

な信頼を持つ肩書を悪用し、営業 

成績維持のため、組織ぐるみで 

数字をカサ上げ。 

契約を取りやすい独居老人を 

「ゆるキャラ」「半ぼけ」「甘い客」 

と陰で呼び、ひとりに数十件も契約 

させるなど、特殊詐欺グループも 

真っ青の悪質さ。  


 日本郵便はかんぽ販売のノルマを 

廃止するというが、問題の本質は 

「過剰なノルマ」だけでは片づけら 

れない。 

底流にあるのは、理性とモラルを喪失 

した日本社会の劣化ではないのか。  


 報酬不正で日産を追われた西川広人 

社長も同類だ。 

検察とタッグを組んだ報酬不正事件で 

ゴーン前会長を追い出しながら、 

自らも業績連動型報酬の権利行使日 

をズラし、4000万円超を不正に 

受け取る犯罪的チョロマカシ。 

こんなトップが企業統治改革の旗を 

振っていたとは、冗談にも程がある。 


 日産のほかにも、神戸製鋼、東芝、 

三菱マテリアル……と日本を代表する 

大企業が、ドミノ倒しのように 「不正」

や「改ざん」に手を染める。 

最近も日立製作所が外国人実習生に 

計画外作業を指示して、業務改善 

命令をくらったばかり。 

同社の中西宏明会長は経団連のトップ 

だ。 

企業の模範となるべき立場すら守れ 

ない倫理観の逸脱。 

「公正」「正直」「勤勉」という 

日本人の美徳は、とうに死語と化 

している。 


 ここ数年、児童の虐待死のニュース 

は後を絶たず、「最低限の責任」すら 

果たせない親が増えている。 

ちょっとしたことでキレる大人も増え、 

厳罰化が求められるほど、あおり運転 

が社会問題化。 

鉄道各社が啓発ポスターを掲出せざる 

を得ないのも、駅員への暴力沙汰が 

数多く発生している証拠だ。 


 言うまでもない常識がもはや通用 

しないほど、この国は堕落して 

しまったのである。


 ■美徳破壊の政権が生み落とした卑怯 

 な社会  


 「日本社会の構造的な劣化が、いよ 

いよ覆い隠せなくなって一気に表面化 

した印象です」と言うのはコラムニスト 

の小田嶋隆氏だ。こう続ける。 


 「私は2012年を境に日本社会は 

変容したと感じています。リーマン・ 

ショックからの長引く不況と、3・11 

の一撃を経たタイミングで誕生したのが、

第2次安倍内閣でした。粛々と日本を

立て直すことを期待したのに、結果は

モラルぶっ壊し政治。改ざん、隠蔽は

当たり前で、平気でごまかし、嘘を 

つく。『総理のご意向』の忖度強要で 

官僚機構のモラルは崩れ、今や機能 

不全に陥っています。 

 強行採決の連発で民主的手続きを無視 

し、集団的自衛権容認の解釈改憲で憲法 

をタテマエ化。この春から予算委員会の 

開催すら拒み続けているのです。日本 

社会の寛容性が失われていく中、率先 

して『公正』『正直』『勤勉』という 

美徳を破壊。こんな政治が許されるなら、 

正直者はバカを見るだけとなり、卑怯 

な社会に拍車がかかるのは当然の帰結 

です」  


 落ちるところまで落ちた政界劣化の 

象徴が、 

「日本人の知性の底が抜けてしまった」 

と文筆家の古谷経衡氏が喝破したN国 

の出現だ。 

同党所属の丸山穂高議員は竹島を巡り 

「戦争で取り返すしかないんじゃない 

ですか?」と自身のツイッターに投稿。 

昭和の時代なら、こんな暴言を吐いた 

時点で即刻、議員の職を失ったものだ。 

そうならないのが、政治の劣化と 

メディアの堕落を物語る。  


 今やメディアは 

「関係悪化の全責任は韓国にある」と 

ケンカ腰の政権をいさめるどころか、 

一緒になって朝から晩まで嫌韓扇情 

一色。 

日本の内閣改造の“お友だち”人事より 

も、韓国法相の疑惑のタマネギ男の 

追及に血道を上げているのだから、 

権力の監視役を期待するだけムダで 

ある。


 ■韓国叩きで留飲を下げる世の中で 

 いいのか 


 前出の小田嶋隆氏はこう言った。  


 「不安なのは国民の嫌韓感情を 

あおって、安倍政権が維新の会を 

巻き込み9条改憲に突き進みそう 

なことです。改造内閣のメンバー 

を見ても、最側近の萩生田光一氏 

をはじめ、安倍首相の親衛隊の 

ような“ネトウヨ”大臣ばかり。日本 

社会のモラル喪失を逆に利用して、 

この国をガタガタにした張本人で 

ある首相が『社会がほころんでいる 

からこそ、改憲でこの国を変える 

必要がある』『“お花畑”の憲法では 

今の日本は治められない』などと 

言いだしかねません」 


 民衆の不安や危機感につけ入る 

のが、権力者の常套手段。 

6年半を過ぎたアベ政治も常に 

そうだ。 

そんな腐臭漂う政治が社会全体に 

伝播し、上から下まで総腐敗の 

惨状を招いているのが、安倍政権 

6年半の「なれの果て」である。 


 政治評論家の森田実氏はこう 

言う。  


 「競争第一、弱肉強食の『新自由 

主義』がはびこりだしてから、この 

国はおかしくなってしまった。新 

自由主義に潜むのは『今だけカネ 

だけ自分だけ』の考え。この発想に 

国の指導層が完全に染まっています。 

かつては政治家も経営者も官僚も 

『国民の生活を豊かにする』との 

気概に満ちていましたが、今や見る 

影もない。コスト重視で賃金を減ら 

し、大衆からの収奪しか考えていま 

せん。『貧すれば鈍する』で、生活 

が苦しくなれば精神もすさんでいく。 

日本社会の荒廃は『今だけカネだけ 

自分だけ』主義が招いた必然なので 

す。加えて戦争を知らない政治家ばか 

りとなり、隣国に対する過去の反省 

や責任も放り出しています。はたし 

て嫌韓扇情に留飲を下げる世の中で 

いいのか。腐敗した社会への批判精神 

に国民が目覚めなければ劣化は止まり 

ません」  


 劣情国家の行く末を危ぶむ気持ち 

があれば、批判の声を上げ、うねり 

に変えていくしかない。 


 【転載終了】 

 *************************  


 確かに、トップが好き勝手やって 

いるのだから、という雰囲気がある 

のかも知れませんね。 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000