若者は物を所有することへの関心を失っている・・・
Sputnik日本
【転載開始】
■若者は物を所有することへの
関心を失っている
2019 年 9 月 14 日
今日、ロシアや日本、多くの西側
諸国では消費需要の低下が見受けら
れる。
生産メーカーや商業ネットワーク、
金融機関などは消費者の習慣や好み、
新しいトレンドといった傾向を常に
追求している。
Y世代の消費習慣は次のような一定
の傾向を示している。
まず第一に、若者は住居が生活の
中でもっとも大切でそして重要な
支出の対象という慣例的な感覚を
徐々に放棄している。
つまり、住居を所有するという発想
がなくなってきているのだ。
その理由はいくつかあり、住宅価格
の高騰や高い資産税、保険の支払い、
住宅ローンの束縛、
さらに生活スタイルの変化など。
21世紀の若者は遠隔で働くことを
はるかに好み、気軽に住居を変更し、
密かにまたは公に「家-仕事-家」
という形を忌み嫌う。
住居への態度に関わらず、若者は
高額品やステイタスな家具の購入は
行わず、自分の好みや財布に合わせ、
「イケア」で組み立てキットを購入
することを優先する。
ミレニアル世代は自動車を積極的に
購入せず、他の移動手段か
カーシェアリングを選択する。
とくにカーシェアリングによって
自動車は一貫して販売台数が下降
している。
国際コンサルタント企業
「アリックスパートナーズ」によると、
2020年までにカーシェアリングにより
新車販売は毎年120万台減るという。
現代の若者は貴金属に無関心で、
ダイヤの指輪ではなく旅行にお金
を使うことを選ぶ。
この場合でも、旅行代理店が常に
利益を得るわけではない。
若者は自分たちでチケットを用意し、
エアビーアンドビーを通じて自分で
宿泊先を見つけたり、
カウチサーフィンのサービスを利用
したりする。 今、カウチサーフィン
のサイト
「www.couchsurfing.org」は世界
230ヶ国150万人超が登録している。
「利用するために所有する必要は
ないという考えは、共有経済を形成
する。現在、その規模は150億ドル
と言われ、2025年までに3千億ドル
を超えると計算されている」。
-こうした予想を金融専門家で著書
『お金の整理の仕方』の作者
アレクセイ・ゲラシモフ氏が
スプートニクのインタビューの中で
行った。
「さらに仕事スペースの共有という
もう1つのトレンド『コワーキング』
がある。人々は機動的になり、実際に
利用した分だけ支払う。会議室を利用
した時間だけオフィス費用を支払うと
いう考え方。そのため小企業は 時間
単位または1日単位の費用でより簡単
に会議室を用意することができる」。
おそらく、若者の注目がないこと
で困っていない唯一の分野は、
IT分野とガジェットの生産だ。
それにも関わらず、ミレニアル世代に
よる世界経済のグローバルな変革に
ついて語るのはまだ早い。
変化は今、主に先進諸国で生じており、
今日世界経済の成長に対する重大な
脅威となっているわけではない。
この傾向は将来のものだが、それは
すでに国際通貨基金(IMF)の最近
の報告書で言及されており、長期的
な予測を構築する際に無視することは
できない。
世界経済国際関係研究所(IMEMO)
の予想部門責任者
ギヴィ・マガヴァリアーニ氏はこの点
について確認した。
「現在、経済成長にとっての主な
脅威は米中貿易関係およびブレグジット
での不安定な状況だ。若者の需要の減少
は、まだ世界経済のプロセスで決定的
なものとなっていないが、企業はすで
にこれに注目しており、おそらく、
なにか新しいアプローチか新しい提案、
需要を増やす方法を考え出すだろう」
【転載終了】
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所有する喜びが、薄らんできているので
しょうか?
製造業や流通業界に影響がですですね。
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