老後2000万円報告書」隠ぺいと「消費税増税」を猛批判!
LITERA
【転載開始】
■安倍政権の元内閣参与が玉川徹と
意気投合し「老後2000万円報告書」
隠ぺいと「消費税増税」を猛批判!
「独裁者と変わらない」 2019.09.28
<第一話>
消費税増税の強行が目前に迫って
いるが、そんな中、安倍政権が国民
を不安に陥れた都合の悪い事実を
またひとつ闇に葬り去った。
25日に金融庁の金融審議会が総会を
開催したのだが、そこで例の
「老後2000万円報告書」問題について、
「今後は報告書を議題としない」と決定
したのだ。
まったくふざけた決定としか言いよう
がないが、この決定について27日放送の
『羽鳥慎一モーニングショー』
(テレビ朝日)が特集。
そこに専門家として登場し、怒りを露わ
にした人物がいた。
それは、第二次安倍政権で内閣官房参与
として安倍首相の政策を支えてきた、
藤井聡・京都大学大学院教授だ。
藤井教授といえば、思想的にも右派で
安倍首相の有力ブレーンのひとりと目され
ていたが、一方で消費増税反対を主張。
昨年11月には『「10%消費税」が日本経済
を破壊する』(晶文社)を出版し、
さらに共産党の機関紙
「しんぶん赤旗 日曜版」
(2018年11月18日付)
にも 登場して消費増税を批判。
この「赤旗」登場がきっかけで、
昨年末に内閣参与を実質「解任」に近い
形で退職したが、その後も積極的に
消費増税が経済に与える影響の深刻さを
訴えつづけている。
今回の『モーニングショー』のテーマ
は消費税ではなかったが、藤井教授は
「老後2000万円報告書」を了承せずに
お蔵入りした件についても、
麻生太郎財務相が「誤解を与えた」と
いう理由で報告書を受け取らなかった
問題を
「誤解された方が仮にいたとした ら、
きちんと説明すればいいだけの話です。
だから誤解だから受け取らないという
のは論理としてはありえないです」 と
批判。
さらにこうつづけた。
「(麻生財務相が受け取らなかった
理由のもうひとつは)『スタンスが違う
から受け取らない』。それって『科学的
には正しいけれども、政府のスタンス
では都合が悪いから』というように聞こ
えてしまいます。スタンスがいかなる
ものであろうと、科学的な事実は事実と
して受け取って、それでどういう政策
判断をとるのかが政府がやるべきこと
です。しかしながら『スタンスが違う
から受け取らない』というのは、これ
は言語道断です。ありえない!」
あまりに真っ当な怒りだろう。
たとえばこれを年金ではなく災害に
かんする被害試算に置き換えて考え
てみればいい。
そこでは「科学的に正しくても政府の
スタンスとは違うから受け取らない」
なんてことが通るわけがないからだ。
「科学的事実というのは政府のスタン
スの上に立ちます。真実なんだから。
それを無視して政治をやるんだったら、
独裁者と何も変わらない」(藤井教授)
さらに、ここで番組レギュラー
コメン テーターの玉川徹氏もこう呼応
した。
「これは政府のせいですから、いまま
での。『自分たちのせいでみなさんが
不安になるということは認められない』
ということなんですよ」
安倍政権に対する不満を引き出す
“不都合な事実”は認めない──。
藤井教授も、老後に2000万円足りなく
なるという数字の根拠になっている
“毎月の赤字額が約5万5000円”という
ものは「有名な数字で、ずいぶん前から
使っている」
「この数字自体は当然ながら以前の
報告書のなかでも答申で受け取っている」
「『5万5000円は足りません、そこは
頑張ってください』っていうのが政府の
スタンスだった」と指摘していたが、
本サイトも当時いち早く報じたように
「5万5000円の赤字」は金融庁独自の
試算などではなくそもそも厚労省の提出
したデータによるものだ。
それを突如「受け取らない」とし、
安倍首相も「不正確であり、誤解を与え
るものだった」などと否定にかかった
のは、参院選を控えていたからにほか
ならない。
つまり、「政府のせい」と言われないよう
に、自分たちが認めてきた事実さえなかった
ことにしてしまったのである。
【転載終了】
*************************
何度も書いていますが、
この「老後2000万円報告書」問題
ですが、妻が取引のある金融機関
から数年前からアドバイスを受け、
老後3000万円(+αで1000万)
と考え対応していました。
この“毎月の赤字額が約5万5000円”
というのは、あくまでモデルケース
であり、それ以上の不足も考えた方
がいいですね。
一番問題なのは、20~50代の
世帯で、預貯金ゼロが3割強あると
いう事実です。
退職金も当てにならない時代であり、
定年間近で預貯金がないのは大変な
問題のような気がします。
0コメント