無意味な買い漁り続出で 一億総「情報弱者」社会へ!

 MONEY VOICE 


 【転載開始】


 消費増税を誤認する日本人~ 

無意味な買い漁り続出で 

一億総「情報弱者」社会へ  

情報弱者は損をする。 


日用品以外の駆け込み需要は 

起きず経済危機 


※抜粋。


 ■増税前に日用品を買い漁る人々 


 消費増税が10月1日に開始されて 

から1週間ほどの時間が経過して 

るわけですが、その直前の9月 

最後の週末や30日月曜日のリアル 

な流通店頭の現場では、かなり 

不思議な光景を目にすることに 

なりました。 


 ひとつは、ホームセンターや 

カテゴリーキラーに車で乗り付けて、 

大量にトイレットペーパーを買い漁る 

主婦が1人や2人ではなく、大量出現 

したこと。 


 古い話で恐縮ですが、73年末の 

石油ショックにともなうトイレット 

ペーパー不足で主婦が狂乱の買い 

占め騒動を起こした不気味な場面を 

彷彿とさせる光景を目の当たりに 

することになりました。  


 また100均の店に顔を出すと、 

こちらも異常とも思える顧客が山の 

ように商品をかごに入れて長蛇の列 

で会計を待つという、かなり不思議 

な光景を目にすることになりました。 


 どうもこうした状況は特定の店では 

なく、それなりに広範に起きてしまった 

事態のようです。  


 たしかにチリも積もればなんとやら 

ですから、2%といっても馬鹿にはなら 

ず、必需品はこの際前倒しで買い集め 

ておくというのは、わからない話では 

ありません。 


 しかし、400円のトイレットペーパー 

1年分12パックを前倒しで購入してみた 

ところで、たかだか増税分は96円程度 

ですし、100均の商品100個を購入して 

も、増税分を得するのは200円ですから、 

買いだめするにしても 

「そこじゃないのでは?」と疑問がわく 

ような消費者行動が非常に目についた 

次第です。


 ■なぜ消費税据え置きの食品まで買い漁る?  


 もう1つ言えば、増税の対象になるわけ 

ではない食品を買い漁る人も多かったよう 

で、どうしてこうしたことが起きてしまった 

のか、かなりクビをかしげさせられる状況 

でした。  


 こうした事態が示現するのは、もはや 

多くの消費者が、消費ではいわゆる最寄り 

品(日用品や食料品など、近くの店で頻繁 

に購入するような商品)だけに特化して 

購買を常態化させており、値段の張る 

買回り品(耐久消費財や趣味品)にほとん 

ど手を出していないからこそ、こういう動き 

が顕在化するのかも知れません。  


 しかし、それが一部の人だけでなく、 

相当数の顧客が同種の購買行動を見せたと 

いうことは非常に興味深いものがありました。 


 高額品の駆け込み需要がほとんどなかった 

ということも合わせて考えてみると、 

顧客の増税に関するインサイト(物事を 

見抜く力)がかなり異なっていることがわか 

ります。


 ■安倍首相「消費者不安を取り除けた」 


 安倍首相は今回の増税で駆け込み需要 

が起きていないことを記者から聞かれ、

 「消費者不安を取り除けた」などと、 

正月でもないのにおめでたい、意味不明な 

発言をされています。 


 足元の消費者状況はそれよりはるかに 

深刻で、不安どころか正確な増税の情報 

が高齢者を中心にうまく認識されていな 

いのではないかと思われる次第です。


 国は今回の増税に関して、74億円も 

導入して「ゆるきゃら」を含む広報を 

実施するようですが、広告業界に近い 

ところにいらした方なら察しがつく 

ように、一般の消費財で1つのキャン 

ペーンに74億円も投入する企業という 

のは、もはや本邦勢にはほとんど存在 

しなくなっています。 


 そのくらい巨額な資金を投入している 

わけですから、よほどの効果が上がること 

が成果として求められるわけです。  


 ただテレビスポットなどが流れるだけ 

では、現状の消費の現場の乖離を埋める 

ことができないのではないかと危惧します。


 ■消費者最大の増税防御策は「お金を使わない」 

 ことか  


 パレートの法則ではないですが、こう 

した制度変更があると、上の2割の層は 

正確かつ着実に情報を得て適切な購買行動 

を実現することができるものと思われます 

が、残りの8割は完全に取り残されるのが 

世の常となっています。  


 それが結果として消費の縮減になって 

現れると、年内にも国内景気はさらに悪化 

して取り返しのつかないところに陥るの 

ではないでしょうか。 


 そんなに危機感を煽ってお前は一体なにが 

したいのかとお叱りを受けるかも知れません 

が、消費の現場ではかなり妙な状況を呈して 

いることだけは無視できません。  


 今回の消費増税2%は、確かにキャッシュ 

バックを構造的に完全理解するのは難しい 

ものがありますが、8%にとどまる商品すら 

もしっかり理解できていない消費者が実に 

多いことに驚かされます。


 高齢化が進んでいるのだから仕方ないと 

言ってしまえば、それまでです。  


 しかし、社会の仕組みの変化にまともに 

ついて行かれない国民が多くなっている 

ことに、改めて唖然とさせられるものが 

あります。 


 【転載終了】 

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 私も駆け込み需要など頭になかったの 

で、スーパーの混雑に戸惑った一人です。  


 昼食のパンと牛乳を買うためだけに、 

駐車場の空きを見つけるのと長蛇のレジ 

に並ぶ破目になってしまいました。  


 確かに、スーパーとホームセンターへ 

の道路の渋滞もありましたね。 

渋滞を避け回り道を選択したら、その先 

も渋滞ということに。 

誰も考えることは同じですね。(苦笑い 


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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