安倍政権、消費増税“不況”の兆候・・・
Business Journal
【転載開始】
■安倍政権、消費増税“不況”の兆候・・・
飲食・小売り業界、異常な値下げ競争で
利益毀損 2019.10.11
消費増税の軽減税率制度開始に
伴い、店内飲食と持ち帰りの価格
を統一するのは、牛丼チェーンの
すき家と松屋、ケンタッキー
フライドチキンなどだ。
店内飲食では実質値下げとなる。
消費増税を前に値下げしたのは ニトリ。
9月6日、288品目を値下げした。
ダイニングテーブル、ソファ、
ベッドなど大型家具を最大20%割引。
「無印良品」を展開する良品計画も
8月末から約1100品目を順次値下げ
した。
「10月1日以降も価格は変えません」
とアピールしている。
良品計画は2014年4月に消費税率が
5%から8%に引き上げられた際も
同様の対応をした。
値札を変更する手間が省けることも
大きいとしている。
西日本を中心に全国1000店舗を
展開するドラッグストア大手、
コスモス薬品も、医薬品や日用品
などで税込み価格を据え置く。
対象となる商品は金額ベースで
売上高の3~4割を占めるという。
ケンタッキーフライドチキンは
「オリジナルチキン」など主力商品
の税込み価格を据え置く。
マクドナルドが10月に売り出す
低価格の新商品の
「スパイシーチキンバーガー」は
税込み200円。
おてごろマックシリーズの新たな
ラインナップだ。
「マックらしいお得感」を前面に
打ち出す。
ドン・キホーテを運営する
パン・パシフィック・インター
ナショ ナル・ホールディングス
(PPIH)は 9月14日から30日まで、
食料品や酒などを除く商品全体の
7割程度を 対象に、本体価格から
一律8%値引き するセールを実施
した。
トイレットペーパーなどの日用品や
家電製品が売れた。
PPIHは「過去最大規模の消費者還元」
(阿部博史取締役)と説明した。
店長の裁量で価格を決めているドンキ
が全国の店舗で一斉に値引きに踏み
切ったのは異例だという。
店内飲食と持ち帰りの価格を分ける
吉野家は、お得感を演出する。
10月1~15日に牛丼など主力メニュー
の本体価格を10%値引きする。
吉野家は当初、還元に参加する予定
だったが、システムの改修が間に
合わず断念した。
外食チェーン大手はスーパーや
コンビニエンスストアの弁当などの、
いわゆる「中食」(消費税率8%) を
意識した価格戦略を練っている。
飲食料品には軽減税率の8%が適用
される。
コンビニ大手のほとんどの店舗は
政府のキャッシュレス決済への還元
に参加し、利用客は2%の還元を受け
られる。
増税前に値下げラッシュが起こって
いるのは異常事態だ。
「長崎ちゃんぽん」のリンガーハット
は8月1日からランチメニューに餃子5個
とご飯、スープ、漬物で税抜き370円の
「格安セット」を投入した。
人気の「ちゃんぽん」と餃子5個の
セットの定価を700円から690円に
下げた。
■デフレ不況が再燃の懸念
過度な価格引き下げ競争が広がれば、
デフレ不況が再燃しかねない。
客足をつなぎ留めるために値段を上下
させるのは、企業にとってはデメリット
も大きいが、各社とも“目先の利益”の
確保に血眼になっている。
株式市場では「増税耐久力」が試さ
れている。
サイゼリヤの株価が9月下旬、年初来
高値を連日更新した。
同社は子連れにも人気の低単価の
ファミリーレストランを展開している。
10月からの消費増税に合わせて実施
される「幼児教育・保育の無償化」の
恩恵を受けるというのだ。
無償化で余裕が生じ、余ったお金を外食
に回すというシナリオが描かれている。
「消費増税の耐久力のある銘柄」
(消費関連業界担当のアナリスト)との
評価を得たのが株価上昇につながった。
同様の切り口で、すかいらーく
ホールディングスの株価も堅調である。
テイクアウトに強みを持つカレー
の壱番屋は8月に高値を更新した。
個人消費が低調なのは、給料が上がら
ないからである。
もともと40~50代の給料は頭打ちに
なっていたが、働き方改革によって
残業代が減って、さらに手取り賃金
が下がった。
給料が下がれば消費に回すお金の
余裕がなくなる。
残業代が減り、消費税が上がる。
さらに老後に2000万円ためなければ
ならないとなれば、サイフのひもが
緩むわけがない。
軽減税率は富裕層によりメリットが
大きい、との指摘がある。
鶏肉と牛肉を買おうとする場合、
牛肉を買う人のほうが絶対額で得を
する仕組みだからだ。
経済ジャーナリストの荻原博子氏は
「一人ひとりが生活を守るために、
カネを使うな」
「これだけ先が見えず、デフレの時代。
借金を減らして現金を増やすことが一番
大切」と提唱する。
消費税率が10%になるのを機に、
人々の節約傾向が強まるかもしれない。
(文=編集部)
【転載終了】
************************
今まで水面下で続いていた安倍不況
が、深刻な安倍不況に発達ということ
しょうかね。
0コメント