GPIFの外貨運用枠拡大は裏ワザ ・・・
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【転載開始】
■GPIFの外貨運用枠拡大は裏ワザ
囁かれる安倍政権への忖度
公開日:2019/10/12
世界最大規模の年金ファンドである
年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)は1日、公的資金の運用
の年次計画を変更した。
為替変動リスクを回避した、いわゆる
「ヘッジ付き外債」への運用を国内債
の運用と同様に扱うよう変更したもの
で、事実上の外債運用枠の拡大となる。
この措置について、市場関係者から
は
「為替相場が過度に円高に振れた場合
に備えて、外債運用の枠を拡大させて
おこうということであろう。ヘッジ
付きとはいえ手持ちの円資金を売って、
外貨資産に投資することに変わりは
なく、円安誘導となる。円高による
景気悪化を懸念する安倍政権に忖度
した、官製ファンドらしい判断だ」
との声が上がっている。
GPIFは直近の6月末時点で
160兆6000億円余りの運用資産
を持っている。
その運用の基本ポートフォリオ
(資産配分)は国内債35%
(乖離許容幅±10%)、
外国債15%(同±4%)、
国内株式25%(同±9%)、
外国株式25%(同±8%)となって
いる。
このうち国内債への運用では、
日銀のマイナス金利政策によって
日本国債の利回りがマイナス圏で推移
しており、日本国債を購入しても
手数料を支払わなければならず、
将来の年金の一部となる資産が目減り
してしまう。
その分を外債運用で補っているが、
その外債の運用額は6月末で約29兆円
まで膨らみ、ポートフォリオ全体に
占める割合も18%と、乖離許容幅
を加味しても上限の19%に達しつつ
ある。
このため、外債をこれ以上購入するため
には基本、ポートフォリオを変更して
外債運用枠を広げなければならないが、
外債でもヘッジ付きであれば円債と同じ
と読み替えることで、国内債の運用枠に
カウントする裏ワザを使ったわけだ。
外債を購入するには市場で円を売って
外貨を買う取引をするため、為替相場の
円安圧力になるが、為替ヘッジをする
場合は、将来に外貨を売って円を買う
契約を結ぶため、為替相場に与える影響
は中立というのが教科書的な説明だ。
しかし、ヘッジ外債とはいえ購入時には
円を売って外貨を買うことに変わりはなく、
その反対売買となるヘッジは将来の
ディールでしかない。
そこに官製ファンドならではの深慮遠謀
がある。
【転載終了】
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海外投資家が去った感のある東京市場
は、日銀やGPIFの損失を取り戻す
土壌にはないですね。
そのために、外債運用に裏技を使ったの
でしょうか?
追い詰められているということで
しょうかね?
安倍政権の終焉がとんでもない実態が
明らかになるかも・・・
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