嘘まみれの日米貿易協定 ・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■嘘まみれの日米貿易協定 

 ボロボロ出てくる隠蔽と虚偽説明 

 公開日:2019/10/12  


 やっぱり、ウソにまみれた協定 

だった――。 

安倍首相が訪米中の先月25日に 

トランプ米大統領と最終合意した 

日米貿易協定。 

今月7日に米国で正式に署名され 

たが、合意時の日本政府の説明と 

異なる事実がボロボロ出てきたの 

である。  


 まずは関税撤廃が見送られた自動車 

と自動車部品について。 

政府は<さらなる交渉による関税撤廃> 

と明記されたとし、 

「(将来の)撤廃の約束を得た」という 

趣旨の説明をしていた。 

ところが、米国側が公表した関連文書には、 

<自動車や自動車部品の関税撤廃について 

は、さらに交渉することになっている>と 

しか書かれていないのだ。  


 10日の衆院予算委員会で国民民主党 

の玉木代表が米国文書のこの表現について 

質問。 

「約束されているのは交渉(の継続)で 

あって関税撤廃ではない」と攻めた。 

だが、交渉を担当した茂木外相は、 

「関税撤廃を前提に交渉することになる」

 と“勝手な英文解釈”を繰り出し強弁した。  


 「米国側で92%、日本側で84%と 

説明されている関税撤廃率は、自動車 

関連の41%が含まれなければ、米国側 

は51%にしかなりません。過去のFTA

(自由貿易協定)で85%を下回った協定

はほぼ皆無なので、いかに前代未聞の国際

法違反協定かが分かります」

 (東大教授・鈴木宣弘氏=農政) 


 農産品の市場開放を「TPP並み」に 

食い止めたという説明もデタラメだった。 

協定により、日本側は米国牛肉の関税を 

現在の38・5%から、TPP加盟国と 

同水準の9%(2033年)まで段階的 

に下げるが、低関税が適用される限度 

(セーフガード)も新たに24・2万トン

 を設定、2033年までに29・3万トン 

に拡大される。  


 「既にTPPで牛肉の低関税枠 

61・4万トン(2033年には 

73・8万トン)が設定されています。 

これにさらに米国分が上乗せされる 

わけですから、TPP並みではなく 

『TPP超え』です」(鈴木宣弘氏) 


 政府は「米国に追い込まれただけ 

じゃない」とアピールするため、 

日本から米国への低関税の牛肉輸出枠 

を多く勝ち取ったと喧伝したが、 

これも虚偽。現在の200万トンが 

拡大されることになったものの、 

複数国が対象の6万5000トンの 

枠内に日本も入れてもらえるだけだ。 


 TPPから離脱する前の米国との 

交渉では、日本分だけで段階的に 

6250万トンまで拡大し、15年 

目には関税を撤廃して完全自由化 

することになっていたから、TPP 

時より後退である。 


 「国民にウソの説明をして署名し、 

後から本当の内容が出てくる。2国 

間FTAにもかかわらず、TAG 

(物品貿易協定)だとその場しのぎ 

でごまかしていたのもそうですが、 

いつまでこんな隠蔽と開き直りを 

繰り返すのか」(鈴木宣弘氏) 


 口先ペテン政権がますます増長 

している。 


 【転載終了】 

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 米国とのFTAはカナダや 

韓国で不公平条約だということ 

はよくわかっていると思うの 

ですが、安倍首相には拒否する 

ことはできないでしょう。  


 何しろ、イエスとしか言わせて 

もらえませんからね。

 ノーという英語は知らないらしい 

ですよ。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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