日本は「かつて」物作りの国だったが・・・
Business Journal
【転載開始】
日本はとっくに“製造業の国”“輸出主導型経済”
ではない・・・認識の欠如が経済停滞の原因。
※抜粋
■日本は「かつて」物作りの国だったが・・・
日本は物作りの国というイメージがあり、
経済政策についても製造業支援を念頭に置い
たものが多い。
アベノミクスは特にその傾向が強く、
原発輸出を国策にしたり、 製造業の設備投資
を促進するといった施策 を実施している。
だが、日本はすでに物作りの国ではなく
なっており、国内消費で経済を動かす成熟型
の消費国にシフトしている。
日本経済の変質は世界の輸出シェアに顕著に
あらわれている。
全世界の輸出における日本のシェアは、
1980年代にドイツに肉薄したこともあったが、
その後は一貫して低下が続いており、2017年
にはわずか3.8%まで下がっている。
残念ながら、製造業における日本のプレゼンス
はかなり低くなったというのが現実である
(ちなみに輸出シェア1位の中国は10.6%、
2位の米国は10.2%、3位のドイツは7.7%
と圧倒的に差を付けられている)。
筆者はこの現実についてそれほど悪いこと
だとは考えていない。
製造業で競争力を発揮した国が、やがて
新興国にキャッチアップされシェアを落と
していくというのは、ある意味で歴史の必然
であり、無理にこの流れに逆らう必要はない。
もし、この流れに逆張りするのであれば、
ドイツのように高付加価値製造業に特化し
たり、米国のように徹底した市場 メカニズム
を導入するといった特異な方向性を発揮する
しか方法はなく、 日本人にとってこうした
エクストリーム な施策は現実的ではないだ
ろう。
GDP統計の支出項目の比率も大きく変わって
いる。
日本におけるGDPの支出項目をみると、
1960年代と1970年代は設備投資の比率が高く、
GDP全体の3割以上を設備投資が占めていた。
説明するまでもなく、一連の設備投資の
多くは輸出産業向けのものであり、
製造業による設備投資が経済成長を支え
ていたことがわかる。
【転載終了】
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元々、「アベノミクス」に反対の人たちは、
私を含め、日本は内需型の国だと指摘してい
ました。
円安誘導して、原材料の高騰を招き、中小
の企業の業績を圧迫したことが内需を冷えさ
せた原因でもあるように思います。
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