消費税10%で「地獄のトビラ」を開けてしまった安倍内閣!
藤井聡 消費税を凍結・減税すべし!
【転載開始】
■案の定、消費激減 10%で
「地獄のトビラ」を開けてしまった安倍内閣
公開日:2019/12/03
多くの心ある経済学者、エコノミスト は、
消費税を10%に引き上げれば、
国内消費が激しく冷え込み、巨大な経済
被害が生ずるであろうと繰り返し警告
し続けていた。
20年以上にも及ぶデフレが継続して
いる状況下での増税が激しい景気
低迷をもたらすのは当然の話だからだ。
しかも今は、2014年の消費増税の景気
低迷がいまだに継続しており、かつ、
米中経済戦争に端を発する世界経済の
停滞に伴い、日本からの輸出が低迷
している状況にある。
さらには8%と違って「10%」という
数字は税額を計算することが格段に容易
であり、したがってこれまで以上に強力
に消費を減退させる効力を持っている
ことは消費者心理学の見地からも明らか
だった。
こんな最悪の条件が複数そろっている
状況下で予定通り消費増税を断行すれば、
それが激しい経済ショックをもたらす
ことになるのは必至だと多くの識者が
警告していたのだ。
■増税後の10月小売販売額が7.1%も下落
筆者もそんな識者たちの一人として、
ささやかな情報配信を繰り返し続けた
のが、政府は、そんな識者たちの警告
を無視し続けた。
そして、そんな警告に一応は耳を傾けた
フリをするかのように、
「消費増税に伴うショックに対して、
万全を期す」という空言(そらごと)
を判で押したように繰り返し、そして
結局は増税を断行した。
はたして結果(商業動態統計速報)
はどうだったかというと――
10月の小売販売額が実に7.1%(!)
も下落した(前年同月比)。
そもそもこの「7.1%下落」という
結果は、14年の消費増税の「4.3%下落」
という結果よりも拡大にひどい。
ただしその14年増税時の下落は、
「もう二度とこんな激しい経済下落
ショックを繰り返してはならない」と
安倍内閣に言わしめるほどに酷いもの
だったのだ。
しかしそのむごたらしい14年増税の
時をはるかに上回る、その約1.7倍と
いう凄まじい水準に達する消費下落
が、今回の10%消費増税ショック
だったのだ。
しかも14年増税時の増税幅は 「3%」
だった一方、今回の増税幅 はその3分の2
の「2%」に過ぎ ない。
その上、今回は小売り販売の中でも
主要部を占める食品については、 軽減税率
が適用され、増税はされな かった。
さらに安倍内閣は、消費税で吸い上げる
6.3兆円を3000億円上回る 6.6兆円を支出
する段取りまでつけ ていた。
政府はこれらの対策をして 「万全な備え」
と思っていたのかも 知れないが、心ある
有識者達は、 そんな政府の主張を
「鼻で嗤って いた」のが実態だ。
■安倍政権は消費増税の破壊力をなめていた
そもそも「万全」とは、
「すべてに完全で少しも手おちの ないこと」
を意味するわけで、 政府のセリフを字義通り
に受け 取るなら、消費増税によるショック
は「一切」起きないはずだ。
しかし、少しでも考えれば馬鹿でもわかり
そうなものだが、こんな最悪のタイミング
ではそんなことは土台 無理な話だ。
ようするに安倍内閣は10%消費増税の破壊力
を完全に「なめて」いたのだ。
そして実際、この度の結果は、 われわれ
有識者たちの予想通りとあい成った。
有識者たちの多くが
「それ見た事か、 この愚か者めが!」と、
安倍内閣に対して心の中で叫んだであろう。
が、そう叫んだところで、日本経済 が復活
するわけもない。
安倍内閣は、「デフレ下における10% 消費税」
という地獄の扉を開いて しまったのであり、
その結果、 今のままの体制が維持される限り、
日本経済はこれから奈落の底へと転落して
いくほかないのだ。 誠に無念である――。
【転載終了】
*************************
自分の意に沿わない人物は官邸
から遠ざけていたので、苦言を呈
する人が全くいなくなったのが、
この内閣の失敗でしょうね。
これから経済で安倍政権7年間の
ツケを払うことになりそうであり、
この7年間が日本にとって不幸と
言わざるを得ないですね。
0コメント