小沢一郎 共産とれいわが一緒に「野党連合軍」で戦う意味!
新春特別インタビュー
【転載開始】
■小沢一郎 共産とれいわが一緒に
「野党連合軍」で戦う意味
公開日:2020/01/01
残り任期1年10カ月となった
衆院は、2020年に解散総選挙
となる可能性が高い。
私物化と腐敗を極める安倍政権を
倒す一大チャンスだ。
ここへきて、立憲民主党や国民民主党
などの合流の動きが加速しているが、
有権者の期待を集める受け皿になり
得るのか。
長年「野党結集」を主張してきた
「政界の勝負師」を直撃した。
◇ ◇ ◇
――「桜を見る会」疑惑など、
臨時国会で安倍政権の問題が一気に
噴出したように思います。
権力の乱用・私物化は今に始まった
話じゃない。
あまりに酷すぎて論評に値しないほど
だけど、最大の問題は安倍首相が
「嘘つき」だということ。
嘘をついても平気、良心がとがめない。
その結果、日本人の最も美徳とする
「真面目で正直で礼儀正しく一生懸命
働く」という道義心・倫理観を否定し、
破壊してしまった。
安倍内閣の一番の 罪悪だ。
――現状ではそれが許され、歴代最長
政権となりました。
大きな原因は野党が受け皿をつくれて
いないことだが、根底にあるのは国民の
意識だ。
日本人は自立していないうえ、
「和をもって貴しとなす」という、
何事も波風立てないようにするという
美徳が悪い意味で働いている。
そういう日本人の特性と安倍さんの嘘つき
が相まって、現状維持につながっているん
だと思う。
若い人ほど現状維持派だというのは
シンボリックだ。
若いうちはより良きもの、理想に向かって
情熱を燃やすものなのに。
――しかし、そんな安倍政権もいよいよ
グラついてきたのでは?
そう、僕は持たないと思う。
「桜を見る会」の問題だけではなく、
つい最近も総務省の事務次官が情報漏洩で
辞めたりと、役人の倫理観や使命感がなく
なってしまった。
一番偉い人が勝手なことをしているんだ
から、という話だろうが、そろそろ限界だ。
年明けの通常国会は予算委員会がある。
だから(安倍首相が出席したくないから)
解散説が流れているんだろうが、解散でき
ないよ。
政治状況を考えれば自民も公明も反対する。
ただ、殿ご乱心ということもあるからね。
■合併反対は万年野党でいいということ
――そうなるとますます野党の受け皿
が重要です。
立憲民主党と国民民主党で合流の協議が
続いています。小沢さんは
「(2019)年内に新党」と言って
いました。
事実上はできると思う。
手続きは年明けでも。年内に両党の合意
に至ることを期待している。
――小沢さんはずっと「野党結集」を
呼びかけてきましたが、期待通りに進ん
でいますか。
最初は「統一会派もどうせできっこ
ない」と大きなメディアは言ってたけ
ど、結局、できた。
今度も「党の合併なんてできっこない」
って言ってるが、両者が知恵を出して
天下を見れば、合併する以外ない。
合併に反対する人は、一体何をしたい
のか?
政権を取って自分たちの政策を実現
するのが政党・政治家の使命。
まずは政権を取ることこそ、政党や
政治家にとって大事。
しかし、いまのままでは絶対に取れない。
合併してひとつにならなきゃならないのは
子供でも分かる話だ。
嫌だと言うのは、万年野党でいいという
ことになる。
――共産党とれいわ新選組とはどう
なりますか。
太郎くんは以前、「野党が統一されたら
一緒にやります」と言ってたから、合併に
加わるかどうかは別として一緒にやること
になるだろう。
共産党も同じで、いま合併するわけには
いかない。
選挙区のすみ分けで、「野党連合軍」に
なるだろう。
――れいわは「消費税5%」を野党と
一緒にやる条件にしています。
5%ですぐに全員一致とはならないだろ
うが、そこは知恵の出しようだと思う。
消費税の制度に「経済条項(景気条項)」
を盛り込んだらいい。
景気の悪い時、例えば成長率が何%まで
落ち込んだら消費税を下げる、という選択
ができるようにすればいい。
――知恵の出し方によっては、れいわも
一緒にやれると。
そう思う。太郎くんがどう考えるかだけ
どね。
参院選でれいわに行った票は、野党の受け
皿がなかったからだ。
野党がひとつになったらそうはいかない。
それは太郎くんにも言ってある。
だから、一緒にやった方がいいし、こっち
も一緒にやろうと声を掛けたらいいと思う。
――受け皿ができた後は、
「思い切ったマニフェストが必要」とのこと
でした。
財政の考え方を根本的に変えなきゃいけ
ない。
財務省の言う「財政健全化」の論理を
ずっと守っていたんじゃ、日本経済はいつ
まで経っても良くならない。
社会保障費が増える中で、赤字国債は出さ
ないとなると他の経費を削るしかないが、
それでも社会保障費が出せないという現実
があるから、結局、縮小均衡になってしま
う。
一方で、日銀はジャブジャブと株まで買って、
メチャクチャやっている。
そんなお金があるなら、一般国民の懐に届く
使い方をするべきだ。
単に公共事業を増やすんじゃなく、インフラ
といっても、生活インフラの整備。
セーフティーネットの制度をしっかりつくって、
そこにお金を回したらいい。
そういう理論や 制度を、総選挙までに新党が
打ち出さなけれ ばいけないと思う。
――最後に抱負を。
2020年は我々、野党の政権で。
そして国民のための大胆な政策を実行して、
「国民の生活が第一」の政治を実現する。
(聞き手=小塚かおる/日刊ゲンダイ)
【転載終了】
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野党が活には、統一候補で選挙を戦う
しかないでしょう。
もちろん、「れいわ新撰組もいっしょ」
の条件が付きますが。
小沢氏が前に言っていたように、
オリンピック後も安倍政権が続いたら
日本が壊れてしまいます。
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