中国車、トヨタ車と遜色ないのに3割安・・・
Business Journal
【転載開始】
■中国車、トヨタ車と遜色ないのに3割安・・・
日本産業最後の砦・自動車も揺らぎ始めた
2020.02.02
今やインターネットを使えば容易
に日々のニュースを知ることができ
る時代ではあるものの、新聞を代表
とする紙媒体を好む人も依然として
多いだろう。
筆者もそのひとりである。
しかし、フィリピンにおいて新聞
が自宅に配達されるシステムはなく、
たまにスターバックスやザ・コーヒー
ビーン&ティーリーフといったカフェ
に出向き、常備されている4~5種類
ほどの新聞を読み漁っていた。
これらのなかに、BusinessWorldと
いう立派な経済新聞もある。
ちなみに、米国発のコーヒービーン は、
日本ではあまり見かけないが中国、 韓国、
シンガポールなどにおいても広く展開し
ている。
こうした話を学生にしたところ、
「全店ではないが、ジョリビー
(フィリピンの大手ハンバーガー
ショップ)やマクドナルドでは、
店員に頼めば無料で新聞をもら
える」と教えてもらった。
それ以後、毎朝、ハンバーガーを食べ
ながら、ゆっくりと新聞を読むことが
習慣化している。
200円程度のセット価格にもかかわらず
50円の新聞が無料で提供されるとは、
なんとも気前のよい サービスである。
もっとも、実際に新聞をもらっている客
をほかに見たことはなく、早晩、この
ようなサービスはなく なってしまうこと
だろう。
■フィリピンの自動車事情
そんな新聞の広告において、
圧倒的な存在感を示しているのが自動車
である。
1人当たりGDP34万円、一般の 店員の月給
が1.5万円程度のフィリピンにおいて、
少なくとも150万円は必要となる新車の購入
は、庶民にとって高嶺の花となる。
しかしながら、フィリピンにおいて新聞
の購読層は主として中流階級以上となるため、
自動車の広告が有効に機能しているのだろう。
また、日本以上に人気を集めるショッピング
センターでの自動車の展示会も、頻繁に行われ
ている。
先日、あまり見かけない「TIGGO」
(中国CHERY/奇瑞汽車)というSUV
(スポーツ用多目的車)が展示されていたので
近寄っていくと、セールス・スタッフが丁寧に
説明してくれた。
CHERYは、中国では自社ブランドに加え、
合弁事業によりジャガーやランドローバーを
生産・販売しているとのことだった。
外装、ドアの開閉、内装などは日本車と遜色
がなく、中国の自動車もここまでのレベルに
なっているの かと感じた。
さらに、驚くべきは150万円という価格である。
同型のトヨタ自動車の「ラッシュ」より3割程度、
安い価格設定となっている。
もちろん、故障率などにおいては依然として大き
な差はあると思わ れるが、ここまでの価格差と
なると、心が大きく動く消費者も少なくはない
だろう。
実際、展示会場には多くの人が殺到していた。
■日本の競争優位性
これまでの一般的な産業の発展過程は、繊維など
の軽工業に始まり鉄鋼、電機、自動車へと続く。
鉄鋼、電機に関しては、すでに韓国や中国メーカー
が強い影響力を誇示している。
自動車こそ、いまだ日本が高い競争力を保持して
いるが、今回、中国車に実際に触れ、
「日本車の強さは、いつまで続くのか?」
「あっという間に追い越されてしまうのではないか?」
との危機感を抱いた。
とりわけ、電気自動車の進展に伴い、基幹部品と
なるモーターやバッテリーがどの自動車メーカーも
購入可能な状態となれば、PCのようにもはやメーカー
による性能の差はなくなってしまうことだろう。
こうした状況を見越して、トヨタなどは自動車の
研究開発に加え、交通全体を管理する運行システム
などに注力しているように思われる。
このような競争では、情報管理に長けた米グーグル
などがコンペティタ(競合)となるが、いかにして
日本の自動車 メーカーは生き残っていくのか。
興味深いポイントである。
(文=大崎孝徳/デ・ラ・サール大学 Professorial
lecturer)
【転載終了】
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日本の自動車はいまだ、世界のトップ
クラスだと思います。
ただ、世界も日本車に届くような品質
になってきており、ただ日本が負けて
しまうのが価格競争です。
この辺は、中国や韓国との競争になる
と思います。
ただ、欧州車と日本車との違いは、
ステイタスだと思います。
最近、欧州車が目立つなと思っていま
したが、日本車が25%も販売数が落ち
ていたんですね。
最近感じたことは、日本車メーカーも
やっと顔を持つようになってきたという
ことですかね。
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