「三権の長」のごとく振る舞う・・・
永田町の裏を読む
【転載開始】
■「三権の長」のごとく振る舞う
超憲法的政権の異常人事
公開日:2020/02/13
黒川弘務・東京高検検事長を超法規的
に定年延長させて、次期検事総長に据え
ようという官邸主導の異常人事が話題に
なっている。
検事一般の定年は63歳で、それに
従えば2月8日でその年になった黒川
は退官しなければならないが、検事総長
だけは定年が65歳なので、安倍政権
ベッタリで有名な黒川を半年間、
定年延長すれば、検事総長に就ける
ことができる。
この見え見えの小細工は、どうも
菅義偉官房長官の仕掛けで、そこには
実は自身が“真犯人”であるカジノ汚職
疑惑にフタをしたいという思惑が働い
ているともいわれている。
しかし、その低レベルの政治的思惑
を超えて憂慮を深めているのは、
自民党の中堅議員である。
「ご記憶かどうか、安倍晋三首相は
2回も3回も、自分が『立法府の長』
だと国会で発言しています。その上で
今回の検察人事ということになると、
『司法府の長』でもあるかの振る舞い
ですよね。こうしてみると、安倍さん
は『三権分立』という憲法の基本原理
を、まったく理解していないと思わざ
るを得ない」と。
そう言われて資料を繰ってみると、
安倍は2016年5月16日の衆院
予算委で山尾志桜里議員の質問に答え
「私は立法府の長であります」と答弁
し、また翌日の参院予算委でも
福山哲郎議員の質問に答え
「私は、立法府の……」と言いかけて
寸止めしている。
それでいったんは「私が間違っていた」
と謝罪したというのに、18年11月
2日の衆院予算委での奥野総一郎議員
とのやりとりの中で、またもや自身を
「立法府の長」と述べた。
直後に「行政府の長」と訂正し、謝罪
したけれども、これを見ると安倍の
憲法理解が中学生以下であることが
わかる。
こんな人に「憲法改正」とか何とか言わ
れたくないという思いが募るのである。
ところで、私は気付いていなかったの
だが、9日付東京新聞「本音のコラム」
で前川喜平が書いているところによると、
このような省庁トップへの「異例の人事」
は文科省でも起きていて、官邸にお覚え
めでたい藤原誠官房長は18年3月の
定年を延長されて10月に事務次官に就き、
そのため「官邸と距離を置く人物」だった
本命の小松親次郎は退官したという。
こんなふうにして、首相が「三権の長」
であるかに傲慢放題に振る舞う超憲法的
政権は、もうお引き取り願いたいもので
ある。
【転載終了】
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むかしから言われていたことに
こんなのがありますね。
「キチガイに刃物」と。
このような方に権力を持たせると、
どうしても振り回したくなるので
しょう。
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