春のセンバツ中止不可避・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■春のセンバツ中止不可避・・・
無観客試合では運営費まかなえず
公開日:2020/03/03
「高野連が大会使用球をキャンセル
したってホント?」
つい先日、アマ球界でこんな噂が駆け
巡った。
コロナウイルスの感染拡大により、
開催の是非が問われている春のセンバツ
高校野球(3月19日開幕)。
政府は、2日から全国の高校に休校要請
を出しており、32校の出場校は練習の
やりくりにさえ四苦八苦している。
その各校が注視しているのが4日の
センバツ運営委員会。
ここで、開催に関する結論が出る見通し
だが、この日は高校のラグビー、
ゴルフの全国大会の中止が決定。
移動や宿泊において万全な対策が取れ
ないことを理由に挙げている。
甲子園期間中は全国から出場校と大応援団
が大阪、兵庫に一斉に大挙して押し寄せる。
去る1日には、甲子園球場がある西宮市
でも、初めてコロナウイルス感染者が出た
ことが判明した。
■開催費用は2億円強
西日本の強豪校監督は、
「甲子園は大会運営上、無観客試合はない
と思う。やるなら応援団も含め、お客さん
を入れるでしょう」と、こう続けるのだ。
「甲子園はテレビ中継の放映権料がなく、
ほぼ入場料収入で賄っている。そこから
大会開催費用や選手たちの宿泊補助などを
支払うが、センバツでの支出は2億円を
超える(19年センバツは収入約3.3億
円に対し、支出は2.4億円)。費用面
を考えれば、無観客は無理だと思う」
プロのスポーツでさえ、中止や無観客
試合になっている。
「教育の一環」を建前とする高校野球が
チケットを売って客を入れるともなれば、
大きな批判を浴びることは間違いない。
たとえ無観客にしたとしても、主催である
高野連や毎日新聞社が億単位のカネを負担
できるのだろうか。
アマ球界に詳しいスポーツライターの
安倍昌彦氏は、
「今大会は、去年の奥川 (星稜)のような
名前がある選手がいない。 この大会で新たな
スターが出てこないか、大きな関心があり、
心待ちにしていまし たが……」と前置きした
上で、こう続ける。
■喜ぶ人はいるのか
「今は国の非常事態といっていい。甲子園は
かつて、95年の阪神大震災、11年の東日本
大震災があった年に、被害を受けた人たちへの
励みに、という大義名分で開催をした。ただ、
今回は事情が違う。開催すれば人の生き死にに
関わるリスクを背負うことになる。頑張って
強行して、本当に喜ぶ人がいるのかと考えてし
まう。選手は喜ぶでしょうが、いざ大会が始ま
れば、なぜ野球だけが、という世論の批判は避け
られない。その空気の中でプレーすることがバラ
色の 思い出になるのか。灰色の思い出にならない
とも限らない。何の影響もなくてよかったという
のは、あくまで結果論です。センバツを目指して
きた子供や親御さんは残念だと思い ますが、希望
がかなわない事態が起きること も人生だ、という
体験は、決して無駄になら ないとも思います」
さらに安倍氏は、
「開催の結論を先延ばしにするようなことは避け
るべき。やらない、という“悪い報告”は早急に発表
しないと、 出場校の関係者が一番、困りますから」
とも 言う。
高野連と毎日新聞は、どんな結論を下す べきか。
答えは明白ではないか。
【転載終了】
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選抜は、夏の大会と違い勝ち残って、
ということではないので、中止の可能性
があるかも知れませんね?
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