「日本人の感染リスクが最も高い」・・・新型コロナ論文!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新型コロナ論文
「日本人の感染リスクが最も高い」の衝撃
公開日:2020/03/09
「日本人は新型コロナウイルスに弱い」―。
ネット上にこんな情報が飛び交っている。
出どころは「In Deep」というサイトに掲出
された
「新型コロナウイルスに感染するリスクが最
も高いのは、日本人と中国人」という内容の
記事だ。
査読前の論文を投稿するサイト「BioRxiv」に
掲出された論文をもとにしている。
ハーバード大学院卒で医学博士の左門新氏
によると、この論文は中国科学財団
(National Science Foundation of China)
などの支援を受けたウェイ・ツオ氏ら6人の
研究者が科学雑誌に送ったもの。
人間の肺にはタイプⅠとタイプⅡの2種類の
肺胞細胞があり、タイプⅡを「Ⅱ型肺胞細胞」
(AT2)と呼ぶ。
少しややこしいが、このAT2が発現させる
のが「ACE2」というタンパク質の レセプター
(受容体)。
新型コロナはこのACE2にくっついて体内
に入る。
■発端は中国人研究者
ウェイ氏らはアフリカ系米国人5人と白人
2人、それにアジア人1人を調べた 。
その結果、55歳のアジア人の体に受容体で
あるACE2が特に多いことが分かったという。
つまり、アジア人が一番コロナを取り込み
やすいということになった。
実はウェイ氏らの論文の内容はここまで。
これが「日本人と中国人のリスクが最も高い」
となったのは「In Deep」が別のデータ
を使って補足説明したからだ。
左門新氏が言う。
「人間の体にはACE2の割合に関連する
6種類の遺伝子があります。この遺伝子の比率
が高いほど、体内におけるACE2の割合も
高まる。つまり新型コロナウイルスが入りやす
いことになります。『In Deep』が根拠としたデ
ータでは東京にいる 日本人と中国南部の中国人
はこれらの遺伝子が平均で92%で、最も数値が
高い。 そのため『リスクが最も高い』という話
に なったのです。逆に遺伝子の比率が最も低い
のは51%のトスカーナ州のイタリア 人となって
います」
人種によって遺伝子の割合が違うのは不思議
だが、左門氏によると民族ごとに 血液型の分布
に違いがあるように病気に 関係する遺伝子の型
にも違いがあるそうだ。
日本人が他の民族より糖尿病になりやす いのも
遺伝子の違いが関与していると いう。
同じように遺伝子の割合にも違いがあるそうだ。
やはり、日本人は新型コロナに感染し やすい
のか。
「ウェイ氏らの論文が科学雑誌に送ら れたの
は1月末のようです。この種の論文は研究者2人
の査読と別の専門研究者の追試を待たなければな
りませんが、 査読が済んで雑誌に掲載されるまで
に 平均で半年はかかる。今は新型コロナウイルス
への不安が高まっているので早めに結論が出るか
もしれませんが、それでも3カ月はかかるでしょ
う。ただ、 日本人の感染リスクが高いという説は
傾聴に値します」(左門新氏)
果たして日本人はリスクが高いのか。
結論が出るまで心配は続く。
【転載終了】
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なんか、嫌な論文が発表されていますが、
自分が感染しないように慎重に生活すること
が重要ですね。
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