GPIF大損で年金が消える・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■新型コロナ禍で東京市場大荒れ・・・
GPIF大損で年金が消える
公開日:2020/03/10
新型コロナウイルスの大流行で
世界同時株安の様相である。
9日も東京市場は暴落した。
気がかりなのが年金だ。
年金資金を株に投資している GPIF
(年金積立金管理運用 独立行政法人)
は、大損を食らっている可能性が高い。
9日の日経平均株価は約1年2カ月
ぶりに2万円を割り込み、前週末比
1050円安の1万9698円と大幅安
で引けた。
コロナ禍と原油の大暴落に加え、急激
な円高が株安の原因だ。
先週末は1ドル=105円台だったが、
一時、101円台に突入し、その後は
102円台で推移している。
12月の日銀短観によると、
大企業製造業の19年度下期の想定
為替レートは106.90円。
輸出企業は大打撃だ。
日経平均株価は、わずか10営業日で
3600円以上も下落している。
この先、株価はどうなるのか。
市場は、悲観一色となっている。
なにしろ、向こう30日間の米株式市場
の予想変動範囲を示す「恐怖指数」は、
9日に60を突破。
1997年のアジア経済危機や2001年
の米国同時多発テロ のレベルを上回る。
「世界最大の機関投資家」である GPIF
も打撃を受けているのは間違い ない。
GPIFは国民の年金保険料160兆円
を運用し、50%を株式に投じている。
安倍政権の株高政策に応じて、
14年 10月、株式への投資比率を24%
から 50%に倍増させた。
■円高抑制のための外国債券拡大は危険
これまでもGPIFは、株安に襲われ
るたびに年金資金を減らしている。
15年7~9月期に8兆円、
18年10~12月期には14兆円もの
運用損を出した。
今回の株安を受け、今年度の運用実績が
大幅マイナスになる可能性は大なのだ。
加えて、懸念されているのが、GPIF
が円高阻止を画策していることだ。
「来年度から外国債券や外国株の運用
比率を増やすとみられています。円を
売ってドルなど外貨を買えば、円高に
ブレーキをかけられるという狙いです」
(金融関係者)
しかし、外国債や外国株には大きな
リスクが潜む。
金融ジャーナリストの 小林佳樹氏が言う。
「年金は円で支払うので、円の運用
が基本です。円高抑制というよこしま
な動機から外国債券の購入を拡大すべ
きではありません。外国債や外国株に
は、どうしても為替リスクがあります。
ただでさえ米国債は低金利なのに、
ドル安が進めばすぐ元本割れです。
外国株は為替と株安という二重のリス
クがあります」
年金の運用で損が出たらどうなるの
か――。
16年2月の衆院予算委員会で安倍首相
はこう答弁している。
「想定の利益が出ないなら当然支払い
に影響する。給付にたえる状況にない
場合は、当然給付で調整するしか道が
ない」
新たな「消えた年金」になりかねない。
【転載終了】
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新型コロナと経済に底知れない不気味
さを感じますね。
日本は自粛ですが、世界は禁止です。
世界と日本の温度差があるようですね。
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