まもなく日本の貧困層は1000万人超え。

 MONEY VOICE


 【転載開始】


 まもなく日本の貧困層は1000万人超え。 

なぜマズい結末が見えているのに止め 

られない?  2020年3月11日 

※抜粋。


 ■2020年2月に日本で起きた餓死事件 


  2020年の2月。 

新型コロナウイルスの蔓延で大騒動になって 

いる中、大阪府八尾市末広町のアパートで 

貧しい母と息子がひっそりと亡くなっている 

のが発見された。 

母親は布団の中で、息子はベッドの上で、 

それぞれ仰向けになって死亡していた。 


 餓死だった。  


 母親は57歳。息子は24歳。 

母親は両足が不自由で生活保護を受給して 

いたことが分かっている。 

息子は24歳だったが、仕事をしている形跡 

がないので「ひきこもり」だった可能性が 

ある。  


 足の悪い母親が受けていた生活保護で、 

ふたりが暗いアパートの中で細々と暮らし 

ていた光景が目に浮かぶ。


 ■苦境に落ちても助けを求めることすらも 

 できなくなる  


 母親が生活保護費を受け取ったのは12月 

が最後だった。 

以後、水道もガスも止められて、冷蔵庫の 

中はほとんど空っぽになっていた。  


 遺体の状況からするとまず母親が先に死亡 

し、それから息子も飢餓状態になって身動き 

できなくなって死亡したと見られる。 


 今の日本にはこの親子のように、障害を 

持って細々と生きるしかない親と、 

ひきこもって生活能力のない子供の組み合わ 

せは社会の底辺で大勢いる。 


 「餓死するのなら、なぜ助けを求めない 

のだ?」という声もある。 

それは生活能力のある健常者の考え方でも 

ある。  


 社会の底辺では、餓死することになっても 

「どうしたらいいのか分からない」という 

人々が大勢いるのが実情だ。 


 親が死んでもどうしていいのか分からない 

ので、遺体と共にずっと暮らすひきこもりの 

子供もひとりふたりではないのである。 

ひきこもりは長くなればなるほど、他者と 

会話ができなくなり、社会と断絶し、苦境に 

落ちても助けを求めることすらもできなく 

なっていくのだ。


 ■40代以上の引きこもりを中心に餓死は増え 

 ていく  


 内閣府やその他の調査から、日本にはひき 

こもりが100万人近くいることが分かっている。  


 ひきこもりと言えば。

 私たちは無意識に若年層の姿を思い浮かべる 

が、実際には40代以上のひきこもりも多い。 


 彼らの多くは20代からひきこもって、 

数十年も社会から断絶されている。 

彼らを支える親はみんな裕福であればまだ救わ 

れるのだが、ほとんどの家庭はそれほど裕福で 

はない中で働かない子供を支えることになる。 


 しかし、高齢化して親が仕事を失ったり、 

年金生活に入ったりすると、ひきこもった子供 

を支えられなくなってしまう。 


 今後、社会が高齢化し、税金が引き上げられ、 

社会保障費が削られていく流れが定着すると、 

貧困に陥って電気・ガス・水道のような大事な 

インフラをすべて止められて、ひっそりと餓死 

していく人たちはポツリポツリと現れる。


 ■社会環境が悪化すればするほど極限状態に  


 2019年にはすでに消費税は引き上げられて 

いる。 

他にも携帯電話税などの様々な税金が検討され 

ている。  


 衣食住は確実に値段が上がっている。 

そんな中で医療費の削減もある。 

年金も薄く薄く削減されている。 

年金受給年齢の延長も検討されており、少し 

ずつ取り入れられていく。  


 一方で人件費削減、リストラ、雇い止め、 

一時休暇なども進んでいるので、収入は 

増えるどころか減っているのが現状だ。 

2020年に入って、ギリギリで生きている人は 

より困窮の度を深めていく流れになっている。 


 資産を持っている人は、社会環境が悪化し 

ても株式や不動産などの金融資産でヘッジする 

ことができるが、何も持たない人は社会環境が 

悪化すればするほど極限状態にまで追い込まれ 

ていく。 


  平均年収が186万円であるアンダークラス

層 は、早稲田大学教授の橋本健二氏によれば 

2018年の段階で929万人、2025年には1,000万人

超となる。


 ■問題が分かっていても、止められないのが 

 現実だ 


  数年のうちに1,000万人を超えるアンダー 

クラスの存在は、今の絶望的な格差と社会不安 

をより深刻化させていく。  


 彼らが増えれば増えるほど、社会の底辺は 

より荒廃する。 

そして、社会のどん底で困窮していく彼らの 

存在は、やがては大きな社会不安となって 

日本社会を覆い尽くすことになる。  


 しかし、注意しなければならないことが 

ある。 

2020年以後の日本では、社会の底辺から大き 

な社会不安が起きるというのは確実に予測で 

きることであるにも関わらず、それは 

「避けることができない未来」であるという 

ことだ。  


 予測できているから避けられるというわけ 

ではない。 

むしろ、予測できていても為す術もなく巻き 

込まれていく。 


  たとえば、全世界で広がったグローバル化を 

考えて見ても分かる。 


 グローバル化は先進国の労働者から仕事を 

奪い、やがては労働者の賃金を低下させたり 

失業問題を引き起こしたりして貧困を生み出す 

ことになったのだが、それはまったく予測でき 

なかったことなのか。 


 いや、そうなると最初から予測されていた。 

しかし、誰も止められなかったから今の惨状 

がある。 


  予測できていたのに避けられなかったと 

いう例で言えば、たとえば日本の超少子高齢化 

も、日本社会に大きな悪影響を及ぼすことに 

なると20年以上も前から分かっていた。  


 少子高齢化のワナに陥ると社会保障費が 

増大して政府が莫大な借金を抱えることに 

なるというのも分かっていた。 

しかし、日本人はこの問題に対して先送りと 

事なかれで対処して、今も何ら解決策を見出

していない。


 ■「結末」は分かっていても「過程」が分か 

 らない 


  日本の総人口は2018年10月1日の段階で 

1億2,644万人だった。 


 65歳以上の人口は3,558万人となり、 

総人口に占める割合は28.1%となった。 

あと数年で日本は3人に1人が65歳以上の 

超高齢者国家と化す。 

すでに2020年の今、日本女性は2人に1人は 

50歳以上である。 

 こうした少子高齢化が続くと、どうなるのか。  


 地方が壊死し、大学が倒産ドミノに巻き込ま 

れ、認知症患者が700万人を突破し、介護離職 

が大量発生し、税金がますます上がって生活が 

苦しくなる。 


 やがては東京都も人口減少に入り、優秀な 

人材が確保できなくなり、経済大国の地位が 

維持できなくなる。 

 それは予測されている。 


 しかし、見ての通りだ。 

日本の政治家はこの亡国に至る道を止めること 

ができていないし、国民もまるで他人事のよう 

に問題を見ている。 


  問題が分かっていれば止められない。 


 【転載終了】 

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 私は、経済大国第3位でありながら、 

国民の貧困になっていくのは、ひとえ 

に「政治の貧困」がもたらす副作用だ 

と思っています。 


 今回のコロナ対応を見ても、後進国 

ではないかとさえ思ってしまいました。 


  子供や孫の未来に不安を覚えますね。


 もう一つ気になることは、日本企業 

の経営者です。  


 国難の時に、社員の生活を支えようと 

いう気概が感じられません。 

ベアを嫌がるのは、景気が悪くても賃金 

を下げることが出来ないからですが、 

それなら、ボーナスを三回出したらどうか。  


 そして、政治家は、2年の期限付きでも 

良いから消費税を5%に下げたらどうか。  


 情けないほど何もできない政財官の 

トップたちです。  


 遠くない将来と言われていますが、 

経済大国3位の地位からも脱落するそう 

です。


LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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