「75歳年金法案」審議入りの汚い計算・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■なぜコロナ非常時に・・・
「75歳年金法案」審議入りの汚い計算
公開日:2020/04/15
なぜ、安倍政権はこの非常時に
審議を急ぐのか――。
14日「年金制度関連法案」が衆院
本会議で審議入りしたことに批判が
噴出している。
法案の柱のひとつは、
現在、60~70歳の間で選べる年金
の受給開始年齢を、2022年4月
から60~75歳に拡大させるという
もの。
年金の受給開始を75歳からでもOK
にしようというものだ。
公的年金の受給開始は65歳が基本
だが、75歳から受け取ると、
65歳開始に比べて毎月の年金額は
84%増える。
安倍首相は
「すべての人の生活安定につなげる」 と、
この国会で成立させるつもりだ。
しかし、新型コロナが蔓延している
のに、不要不急の「年金法案」を審議
している場合なのか。
しかも、年金法案の担当は、コロナ対策
に忙殺されている厚労省である。
この時期に「年金法案」を審議しよう
とは、安倍政権はなにを考えているのか。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は
こう言う。
「日本中がコロナ一色になっている今
こそ、審議するチャンスだと計算したの
でしょう。平時に審議したら、年金法案
に国民の注目が集まり批判が噴出すると
考えているのだと思う。実際、この法案
は問題が多い。政府の狙いは、年金受給
開始を75歳からにすれば受給額が84
%も増えるとアメ玉をちらつかせること
で、高齢者をいつまでも働かせることで
しょう。安価な労働力を確保できるうえ、
75歳までに死亡すれば、国は年金を払
わずに済みますからね。そのうえで、い
ずれ年金の受給開始を現在の基本65歳
から、68歳、70歳と引き上げるつも
りなのだと思う。今回の法案は、その布
石でしょう」
しかし、本当に75歳から受給した
ほうが得なのか。
従来通り65歳から受け取った場合と、
75歳から受け取った場合、年金が同じ
額になるのは86歳だという。
つまり、86歳まで長生きしなければ、
75歳から受給を開始するとマイナス
だということだ。
野党は「コロナ対策に集中すべきだ」
と、この年金法案の審議は突っぱねる
べきだ。
【転載終了】
**************************
75歳過ぎてから年金でどれだけ人生
を楽しめるのだろうか?
86歳になって65歳時と同額になって、
いったい何をやるのだろう?
個人的には、預貯金があるなら、65歳
受給開始がベターだと思っています。
正直言うと、65歳になっても高齢の両親
がいるので、人生を楽しむ余裕はない環境な
のですが。(苦笑い
0コメント