生産休止続々で追い込まれる自動車メーカー
コロナショックが招く連鎖不況
【転載開始】
■トヨタ、日産・・・
生産休止続々で追い込まれる自動車メーカー
公開日:2020/04/16
「今はまだ出口が見えない状況ですが、
人類が新型コロナウイルスの脅威に打ち
克つ日は必ずやってきます。その時に、
日本の基幹産業である自動車業界が復興
の牽引役を担っていきたい、そして日本
のものづくり、雇用を守り抜いていきた
い」
4月7日、新型コロナウイルスの感染
拡大に伴う政府の緊急事態宣言を受けて
発表した、豊田章男自動車工業会会長
(トヨタ自動車社長)のコメントだ。
新型コロナウイルスの世界的流行により、
自動車メーカーの国内外工場で生産停止
の拡大、従業員の一時帰休、解雇の動き
が広がるが、メーカーによる従業員への
対応の違いも鮮明になっている。
トヨタ自動車は国内5工場の7生産
ラインを4月3日から一時停止、
その後一部が生産再開したが、海外の米国、
カナダ、メキシコではすべての工場の生産
停止が続く。
「生産がストップしている国内工場の
従業員はこの間も出勤し、メンテナンス
や研修を行い給与は通常通り支給されます。
海外は感染症対策として特別休暇制 度が
あり、従業員の給与は100%保障 され
ます」(トヨタ自動車広報部)
日産自動車は栃木工場、追浜工場が
5月1日まで断続的に生産停止が拡大
され、さらに栃木工場の数千人の従業員
が一時帰休、また感染者が出た日産自動
車九州工場は3月31日から夜勤が停止
され、その後約4000人の従業員の
一時帰休も実施されている。 一方海外
工場では、
「北米工場が4月下旬まで生産停止、従業
員約1万人の解雇を発表しています。会社
からは給与は出ませんが、米国の社会保障
で失業手当の申請をするようになります。
一時帰休中の国内工場の従業員の給与対応
は未定です」(同社広報部)。
4月9日から群馬製作所の生産停止をし
ているSUBARUは、
「5月11日の生産再開までの間、約1万人
の従業員の給与は通常通り支給されます。
米国インディアナの工場は4月20日まで 停止
予定で、従業員の給与は4月10日まで は通常
支給し、その先については別途連絡と なります」
(同社広報部)。
三菱自動車は岡山県倉敷市の水島製作所
など国内3工場の生産停止期間を延長。
一時帰休中の約6500人の従業員には、
待機中の給与8割を支給という。
マツダは広島、防府工場で一時帰休が開始
され、通常勤務の9割の休業手当が支給さ
れる。
佃モビリティ総研の佃義夫代表がいう。
「自動車は基幹産業として底辺構造が広く、
メーカーの苦境は部品メーカーやディーラー
だけでなく、すでに地方経済にも大きな影響
を与えています。生産停止期間が長引くこと
で、日本経済全体に甚大な影響が懸念されて
きています」
トヨタ自動車は1兆円、日産は5000億円
の資金融資を金融機関に要請した。
今後他のメーカーも同様の資金調達に動くこと
が予想される。
巨額の資金確保の動きはコロナ禍を契機に、
自動車メーカーに新たな改革の動きを予感
させるのだが。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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内部留保が20兆円もあるトヨタ
も金融機関に1兆円の融資を依頼で
すか。
業績が危機的に落ちている日産は
しんどいでしょうね。
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