「アベノマスク」が誤算の連鎖に・・・
【点描・永田町】
【転載開始】
■「アベノマスク」が誤算の連鎖に
2020年05月03日
新型コロナウイルスの感染拡大が
続く中、安倍晋三首相が繰り出す対応策
が、インターネットで炎上する騒ぎが
相次いでいる。
まずは「アベノマスク」と揶揄されて、
国民的不興を買った布マスク2枚の
全世帯配布。
さらに、シンガーソングライターの
星野源さんがツイッターに投稿した楽曲
演奏動画に同調する形で、首相が自らの
優雅な外出自粛生活の動画を投稿した際
も、ネット上に「とんでもない勘違い」
「今度は“アベノコラボ”か」などと非難
する書き込みがあふれた。
■「アベノマスク」着用する?
野党「官邸に返す」と冷ややか―新型コロナ
首相が突然、布マスク配布を打ち出した
のは1日に開かれたコロナ対策本部の席上。
首相は「再利用可能な布マスク2枚を全世帯
に配布する」と発表、各メデイアも一斉に
速報した。
首相は「急激に拡大するマスク需要に対応
する上で極めて有効だ」と胸を張ったが、
ネット上では「たったそれだけ?」
「エイプリルフール?」など反発の書き込み
が殺到し、瞬く間にトレンド上位となった。
しかも、その後に郵送料も含めて
466億円もの税金投入が判明すると
「なぜ、その分を医療現場の支援に充てない
のか」などと批判が拡大し、高齢者らからの
「マスク2枚でもありがたい」との感謝の声
もかき消される結果に。
思わぬ不評に、首相はその後の国会答弁など
で「苦闘する医療現場へのマスク供給を優先
するためにも、洗えば使える布マスクの配布
には理がある」などと意地を張ったが、
自民党内からも「究極のポピュリズム」(長老)
などの批判が相次いだ。
■「星野源」動画とのコラボも炎上
次の炎上騒動は、「緊急事態宣言」後初の
日曜日となった12日午前に、首相が自らの
ツイッターに投稿した動画。
自宅とみられる私室の高級そうなソファで
愛犬と戯れる姿などと、星野氏が演奏する
「うちで踊ろう」とのコラボレーション動画。
これも投稿と同時に
「まるでKY(空気が読めない)」などの
書き込みが殺到。
首相は投稿に合わせて「きょうはうちで……。
どうか皆さまの ご協力をお願いします」と改めて
外出自粛を 訴えたため、「ゆっくり休んでください」
など好感する声もあって、
“アンチ安倍”と“安倍シンパ”による賛否が 交錯した。
「うちで踊ろう」は、星野氏がインスタ グラムで
公開したギターによる楽曲。
「生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で」 などの歌詞
が反響を呼び、多くの有名人が それぞれ伴奏や
コーラス、ダンスなどで コラボして、大きな話題と
なっていた。
ただ、首相の投稿の数時間後には 「何様のつもり」
「政治利用」などの言葉が ツイッターのトレンド
上位にランクインし、 翌13日の記者会見での
「いいね! が35万 もあった」との菅義偉官房長官
の擁護も、 どこか空々しかった。
首相サイドによると、どちらもいわゆる
“官邸官僚”の発案とされ、布マスクも動画による
外出自粛の訴えも、
「本来なら美談になるはずが、見事にスベった」
(自民若手)だけに、与党内でも
「取り巻きが悪過ぎる」との声が広がる。
首相は16日に決断した緊急事態宣言の全国
拡大に合わせて、前代未聞の補正予算案の組み
替えによって、国民への現金給付策を
「困窮家庭30万円」から「全国民一律10万円」
に大転換する勇断もアピールした。
しかし、一連の炎上騒動の前後に次々発覚した
昭恵夫人の無自覚な行動も重なって、
「せっかくの好感度狙いも、誤算の連鎖」
(自民若手)となっていることは否定できない。
加えて、ここにきて目立つ政権の右往左往ぶりが
国民の不安をかき立て、ほとんどの世論調査で
内閣支持率を不支持率が上回る結果となっている。
このため「このままでは、首相の求心力低下で
政権の危機が迫る」(自民長老)との見方も出始め
ている
【政治ジャーナリスト・泉 宏/「地方行政」
4月27日号より】。
【転載終了】
******************************
安倍首相は、経産省コンビに全権を委ねて
いるので、ご自分では物の良し悪しが分から
ないのでしょう。
星野源氏とのコラボも、側近の提唱であり、
投稿したのも側近のようですね。
>与党内でも「取り巻きが悪過ぎる」との
声が広がる。
確かに、その通りだと思いますね。
お粗末なのは経産省と警察官僚ですね。
0コメント