「全自動PCR検査システム」なぜ導入されず?

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■日本が開発「全自動PCR検査システム」 

 なぜ導入されず? 

 公開日:2020/05/08  


 「保健所の業務過多や検体採取の体制 

などに課題があるのは事実だから早急に 

強化していきたい」 


 6日夜、ヤフーなどが企画したインタ 

ーネット番組に出演した安倍首相。 

視聴者から、新型コロナウイルス対策を 

めぐるPCR検査の遅れを問われた際、 

こう答えていたが、PCR検査の体制 

拡充を求める声はここ数カ月間、ずっと 

出ていたはず。 

今になって「早急に強化」なんて、あま り

に遅すぎると言わざるを得ない。  


 例えば、DNA抽出装置や全自動遺伝子 

診断システムの開発などを手掛ける東証 

マザーズ上場の 

「プレシジョン・システム・サイエンス」 

(千葉県松戸市、PSS社)は現在、 

研究機関や病院で行われている手作業の 

PCR検査について、早く正確に判断できる

「全自動PCR検査システム」を 開発して

いる。  


 手作業のPCR検査は、工程が煩雑の ため、

1検体当たり、判定に6時間ほど かかる。 

これに対し、「全自動PCR検査システム」 は

「2時間で(機器によって)8検体また は

12検体の判定が可能」(同社)という。 

つまり、大雑把に言って機器の稼働台数を増や

せば、それだけ検査数が増えるわけだ。 


 PSS社がOEM供給した仏・エリテック 社

ブランドのシステムは、同国の医療現場 で採用

されており、新型コロナウイルスの PCR検査

でも高い成果を上げているとい う。

 PSS社は功績が認められ、駐日フランス大使

からシステム供給に対して礼状が届い たほどだ。


  「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」 

の尾身茂副座長も、緊急事態宣言の延長について

開かれた4日の会見で、PCR検査 の遅れを釈明。

 韓国やシンガポールはSARS(重症急性 呼吸器

症候群)やMERS(中東呼吸器症 候群)の経験

があっためにPCR検査の 体制が確立していた―

―みたいな説明をし ていたが、責任逃れの言い訳

としか聞こえ ない。  


 韓国や欧米諸国のように日本ではなぜ、 いまだ

にPCR検査が増えないのか。 

本当に人員や技術の問題なのか。 

ところがそうじゃなかった。

すでに日本で もPCR検査を増やす方法はいくら

でも あったのだ。  


 PSS社はまた、東京農工大とも連携し、 

新型コロナウイルスの迅速診断に向けた 新たな

「全自動PCR検査システム」を 共同開発。 

3月時点で国に使用を認めるよう申請した というの

だが、いまだに進展がないのが 現状だ。 

フランスの医療現場で採用され、 駐日フランス大使

から礼状まで届くPCR 検査システムがなぜ、日本

で使用できない のか。 


  PSS社の田中英樹・取締役総務部長がこう言う。 


 「手作業によるPCR検査では、なかなか 検体数

も増えないでしょう。(なぜ、全自動 PCR検査シ

ステムが使えないのか)分かり ませんが、とにかく、

早く今の状況を何とか したい。とても歯がゆい思い

をしています」 


 安倍首相は、新型コロナウイルス感染症 対策本部の

会合で「政府の総力を結集」と 言っていたはず。 

ならば、あらゆる英知と技術を総動員する 時ではな

いのか。 

 【転載終了】 

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 日本政府の対応は、客船D・P号の対応 

から不自然さがありましたね。 


 感染者を日本国内と切り離してカウント 

したり、船内にとどめたり。 


 結局、東京五輪のための感染数をカウント 

抑制していたような感じでした。  


 巷では恐らく五輪は中止になるだろうとの 

声が聞こえてきます。 


  兎に角、「経済崩壊」「医療崩壊」を 

起こさないよう願いたいものです。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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