キャデラックの「ナイトビジョン」が驚愕の高性能!

 木下隆之「クルマ激辛定食」 


 【転載開始】


 ■キャデラックの「ナイトビジョン」が 

 驚愕の高性能! 

 米軍の軍事技術を転用、暗闇でも鮮明 

 な画像  2020.05.13 06:10  


 キャデラック「CT6」に採用されて 

いる「ナイトビジョン」が秀逸である。 

深夜の暗闇でも、建物や停車中のクルマ 

など市街地の形状を認知する。 

人の姿もはっきりと浮かび上がる。

 この暗視装置が、クルマの安全性を

飛躍的に高めているのだ。 


 すべての物質からは赤外線が放出

されている。 

キャデラックは、その赤外線をフロント 

グリルに埋め込まれたカメラで感知、 

画像処理したのちにバーチャルイメージ 

としてメーター内に映し出すのだ。 

これにより、へッドライトが障害物を

照射する前に、ドライバーは対象物の 

存在を知ることができる。 

事前に身構え、余裕を持った回避行動

が可能だ。 


 映像はモノクロに近く、色彩的な識別 

は曖昧だ。 

だが、形状は驚くほど鮮明に浮かび上がる。 

およその形も理解できる。

 歩道に立つ人と、人型の看板の違いも認知 

可能だ。 

大人と子供の区別すら識別できるという精度

である。 

もっと鮮明で、女性か男性かの性別も判断 

できるし、手にしたバッグの形状すらも 

認識できる。


  感知した対象物は、画面上に黄色い枠で 

表示される。 

モニターを凝視しなくとも認識できるのも 

メリットだ。

  ロービームでは認知できない暗がりの人 

までも素早く見つけてしまう。 

ハイビームよりも認知が早い。 

というよりも、ライトが照らさない暗がり 

の黒い衣服の人すらも発見してしまうのだ。 

仮にモニターだけでの夜間走行が許される 

としたら、それも可能のような気がした。 

高精度のバーチャルゲームの世界なのである。


  どこかで見たことがあると思い記憶を 

辿ってみたら、湾岸戦争で米兵が深夜の 

戦闘で使用していたナイトスコープの映像 

と酷似していることに気がついた。 

イラク戦争の夜襲で米軍は圧倒的な支配力 

で敵を制した。 

その際の最大の武器になったのがナイト 

スコープであると、かつて報道されていた。 

相手が見えている兵士と、見えていない 

ゲリラ側の優劣は火を見るより明らか。 

キャデラックのそれは、米軍の軍事技術の 

応用なのである。  


 キャデラックが採用するのは、アメリカ 

のレイセオン・システムズ社の赤外線技術。 

物体が放出する遠赤外線を画像処理する 

技術であり、ゼネラルモーターズ(GM)

と 共同で開発を進めていた軍事技術の転用だ。  


 実際にナイトビジョンが世界で初めて 

採用されたのは2000年。 

キャデラックCT6の前身であるキャデラック 

「ドヴィル」に採用されたものの、軍事技術 

の流失を心配するアメリカと、流入を不安に 

感じた日本側で混乱があった。 

日本での認可を得るまでに時間を要した。 

それほど重要な機密なのである。  


 あまりの高性能ゆえに、停車中のライト 

オフ時にはモニターがシャットダウンし、 

ドライバー以外の横からの目線では認識でき

ないように、盗撮や覗きなどの悪用 防止措置

が施されている。 

つまり、それほど鮮明だともいえなくも ない。  


 昨今、ヘッドライトの性能は飛躍的に高く

なった。 

ハイビームでの走行も推奨されている。 

アダプティブハイビームは、対向車の 幻惑を

避けるために、そこだけを切り取る ように

遮光して暗闇に光を当てる。 

それによって視認性は高まった。  


 だが、それらはあくまで、光を当てる こと

で対象物を認識する技術である。 

キャデラック「CT6」のナイトビジョンは、 

光の届かないところすら対象物を浮き立た 

せてしまうのだ。 

軍事技術は一方で殺戮の技術であるが、 

平和への転用ならば歓迎したい。 


(文=木下隆之/レーシングドライバー) 


 【転載終了】 

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 シグナスに「ナイトビュー」のオプション

設定がありましたが、 今はなくなっていますね。


 確か、30万円以上の高額オプション だった

ような。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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