「安倍首相は日本をダメにしているが・・・」ジム・ロジャース!

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 【転載開始】


 ■ジム・ロジャーズ  

 「安倍首相は日本をダメにしているが、 

  何も気にしていない」 5/15(金) 


 「世界3大投資家」の一人とされる 

ジム・ロジャーズ氏の本誌連載 

「世界3大投資家 ジム・ロジャーズが 

ズバリ予言 2020年、お金と世界は 

こう動く」。 

今回は、新型コロナウイルスが米中と 

世界を変える可能性について。


  *  *  * 


 世界は常に偏見にあふれている。 

新型コロナウイルスが世界中に拡大した今、 

一部の欧米人は、中国をはじめとする 

アジア人への偏見を強めている。 

一方、危機をともに乗り越えたら、人々は 

お互いに好感を持つようになる。 

それが人間というものだ。 

コロナ後の世界は、過去の歴史にない良好 

な関係を築く国も出てくるかもしれない。  


 このウイルスは、世界を大きく変える 

可能性がある。  


 11月には、米国で大統領選がある。 

トランプ米大統領は現時点では良い仕事を 

していない。 

しかし、「まだ半年ある」ともいえる。 

失敗を挽回できれば、彼が当選するだろう。  


 というのも、米国の大統領のほとんどは 

再選されるからだ。 

再選されるには、財政出動をして、税金を 

下げ、金利を下げればいい。 

票が必要なところに金を使える現職候補が 

有利なのだ。 


 だが、今回ばかりはそうはいかない。 

米国の経済状況が急激に悪化し、金をいく 

ら使っても、景気が上向かなければ 

トランプの再選は危うい。  


 中国も影響を受けた。 

習近平国家主席に対し、中国の人々が不満 

を公言しはじめた。 

これは、「閉ざされたクローゼットの中に 

いるつもりはない」という意思表示だ。 

病気で死んでいく人が、最後に本当のこと 

を話すことがある。それと似ている。 

危機になると、人々はオープンになる。 


 中国は、変化への対応が速い。 

それは、彼らが過去に大きな“ショック”を 

経験しているからだ。 


 40年前の中国は、全員が同じ服を着て、 

同じテレビを見て、同じ自転車に乗って 

いた。 

それが、共産主義がうまくいかないと 

なったら、1992年にトウ(※)小平が 

「白い猫でも黒い猫でもネズミを捕まえ 

ればいい猫」と言って、資本主義の導入 

を始めた。 

中国人の生活は激変した。 

いわゆる「改革開放」は中国人にとって 

大きなショックだったが、人々は受け入 

れた。 

中国の共産党一党支配が崩れると政治が 

不安定化するという人もいるが、中国人 

は受け入れることができる。 

共産党の弱体化は良いことだ。 


 日本はどうか。 

日本には、優秀な官僚制度があると言わ 

れている。 

ところが、実際はそうではないことは、 

安倍政権の感染症対策を見ればわかった 

だろう。  


 それでも、危機の時代になると人間は 

自ら変わろうとする。 

中国では、オンライン医療がブームを もた

らした。 


今の状況であれば、誰でもオンライン医療 

を使ってみたくなる。 危機は変化につながる。 

人々があらゆることに疑問を持つように 

なるからだ。 


 日本人も今、安倍政権に疑問を持ち、 

新たな答えを求めている。 

もちろん、投資家は安倍首相を愛している。 

政府が株を買い続け、株価を上げているか 

らだ。 

しかし、これは国のためには良いことでは 

ない。  


 一部の人が安倍首相をとても好きなのは、 

彼がいつも一部の人のために何かをしてい 

るからだ。 

友人を「桜を見る会」に呼んでいることから 

もわかるだろう。 


  トランプは、日本に在日米軍の駐留費 

(思いやり予算)の増額も求めている。 

だが、安倍首相は「NO」とは言えない。 

「桜を見たい」という友達も断れないのだから。

 彼は日本をダメにしているが、何も気にして 

いないのだ。 


 小さい頃から満員電車に乗っていたから、 

当たり前になっている。 

誰かが「そんな生き方は必要ないですよ」と 

言っても、その人が笑われるだけだ。 

しかし、危機になれば「満員電車は正しい

 のか?」と思い直すようになる。 

日本も今、そういう時期に入っている。 


 ※トウ=登におおざと 


 (取材/朝日新聞記者・守真弓 

 構成/本誌・西岡千史) 


 【転載終了】

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 ジム・ロジャースは、ずっと安倍政権の 

危険性に警鐘を鳴らしてきていますね。

 

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