「都合のいい嘘」がまかり通っている!

 ファクトチェック・ニッポン! 


 【転載開始】


 ■「不都合な真実」より「都合のいい嘘」 

 がまかり通っている 

 公開日:2020/05/20  


 「事実は不都合なものでも、長い目で 

見れば嘘より危険ではない」 


 アメリカの伝説的なジャーナリスト、 

ベン・ブラッドリーの言葉だ。 

この言葉は、彼が長く籍を置いた 

ワシントン・ポスト社の壁に今も大書さ 

れている。 


 人は、自らが何か主張する際に何かしら 

の根拠を見つけようとするが、意外と主張 

を裏付ける事実を見つけられない。 

その時、あくまでも事実に忠実でいるか、 

嘘に基づいても主張にこだわるか。 

そこが分かれ道となる。  


 ブラッドリーが「不都合な事実」は嘘よ 

り危険でないと言ったのは、誤った情報に 

よって急場をしのぐことはできても、 

それではやがて大きな方向性を見失うから 

だ。 

それは取り返しのつかないことになる。 

しかし、その当然のはずの摂理が、今、 

新型コロナを前に忘れ去られている。 


 新型コロナの情報を検証するファクト 

チェックを始めて1カ月となる。 

本欄でも取り上げた安倍総理の 

「休業に対して補償を行っている国は世界 

に例がなく、わが国の支援は世界で最も 

手厚い」など、誤った情報が散乱している。 

安倍総理のこの発言は明らかに誤りだが、 

メディアはそのまま伝えている。  


 蓮舫議員が「このままだと高卒みたいな 

可哀想な人たちが増える」と高卒を差別す 

る発言をしたとして謝罪に追い込まれた。 

しかしファクトチェックをすると、 

蓮舫議員はそうした発言はしていなかった。 

ただ、新聞、NHKが謝罪した事実を取り 

上げたため、今でも多くの人が蓮舫議員は 

差別発言をしたと思っている。 


 安倍総理の発言や蓮舫議員に対する誤った

拡散情報について公表すると、政権を支持す

る人たちから多くの批判が寄せられる。 

それは、一言で言えば、「偏っている」と 

いうものだ。 

事実でないと指摘した行為がなぜ偏り のか? 


 そう問うと、ファクトチェックの題材の 

選び方が偏っているのだと言う。  


 ところが、これは、政権の支持者からだけ 

ではない。 

政権に厳しい姿勢で知られるテレビ朝日の 

「モーニングショー」について検証しても 

同じ反応だ。


 ■「期待しています」が一転  


 コメンテーターの玉川徹氏が、週末には 

PCR検査は行われていないと語った点や、 

白鴎大学の岡田晴恵教授の 

「療養ホテルに医師はいない」との発言に 

ついて説明が不十分だと取り上げると、 

「偏っている」「方向性が間違っている」と 

批判を受ける。 

つまりファクトチェックは、自分の支持する 

側が問題を指摘された時、「偏っている」と 

みなされるということだ。 

その都度、ファクトチェックとは政治的な 

立場に左右されずに事実の検証のみを行う 

取り組みであると説明するが、残念ながら 

理解は得られない。 


 自分の側に都合の良いファクトチェックに 

ついては「期待しています」などとエールを 

くれた人が、自分が支持する側がチェック 

されると憤りのメッセージを送ってくる。 

それは既に驚くことではない。 


 それでも事実の検証は続けなければいけ 

ない。 

不都合な事実から目を背けない。 

あくまで事実か否かを判断材料とする。 


 それは、都合の良い嘘にのるより安全だ。 

それは時代や国が変わっても変わることの 

ない摂理だ。


 【転載終了】 

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 個人的に、安倍首相は嘘を吐いてい 

る自覚がないのだと思います。 


 次の発言が前の嘘と辻褄が合わなく 

ても、全く意に返さないのです。  


 人間は、多少嘘を吐くと罪悪感があ 

りますが、安倍首相からは全く罪悪感 

が感じられません。 

だからこそ、余計に始末が悪いのです。

 

LC=相棒's のじじ~放談!

時事関係や自動車関係などの記事を書いています。

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