楽観ムードは危険!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■楽観ムードは危険!
市場が警戒する「CAPE」と「悲惨指数」
公開日:2020/05/20
マーケット(株式市場)には株価の堅調
さを背景に、楽観ムードが漂っている。
「新型コロナウイルスのパンデミック(世界
的な大流行)はピークを過ぎた」と。
欧米では経済活動が徐々に再開されつつ
ある。
日本の「緊急事態宣言」は大部分(39県)
が解除された。 「もう大丈夫」。
本当にそうだろうか。
ここ数週間、大手証券の強気リポートが
相次いでいる。
すなわち、「株価の2番底はない」とか、
「コロナショックは短期終息型になる」など。
「今年はSell in Mayのジンクスは考えなくて
よい」と主張する人(ストラテジスト)もい
る。
実際、NYダウ、日経平均株価ともに一気
に半値戻しの水準を達成した。
これまでの反発は想定以上に強い。
古来、「半値戻しは全値戻し」という。
しかし、この見通しは甘いのではないか。
“苦境”は始まったばかりである。
単純に考えて大恐慌以来といわれる景気の落ち
込みを3~4カ月で克服できるはずがなかろう。
ちなみに、4~6月期のGDP成長率は
アメリカがマイナス42%、EUが同44%、
日本が同24%となる見通しである。
NY市場にはエール大学のシラー教授が考案
した投資尺度「CAPE」
(Cyclically Adjusted Price Earnings Ratio)が
ある。
これは景気循環などの変動を調整したPER
(株価収益率)の改良版だ。
現在、この数値は27ポイント(20ポイント
を超えると要警戒)と、割高感を示唆している。
もっと重要な指標が経済学者のオークンが
提唱している「悲惨指数」だ。
これはインフレ率+失業率の計である。
これが10ポイントを超えると、国民の多くが
生活苦を訴える。
現状はどうか。直近の消費者物価上昇率は
0・45%、失業率は14・7%、
計15・15%だ。
足元の株高を喜んではいられないと思うが・・・。
(経済評論家・杉村富生)
【転載終了】
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今日、朝のニュースで炊き出しに、
サラリーマンらしきスーツの人や、
勤めに行くような感じの女性などが
並んでいるのが目についたと報道し
ていました。
いまだかつてない光景の様でした。
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