退職後も生活費を減らせず毎月20万円補填・・・
60歳からの家計簿
【転載開始】
■退職後も生活費を減らせず毎月20万円
補填 どう改善する?
公開日:2020/05/21
【M家の現状】夫(61歳)は無職、
妻(58歳)は料理教室を経営。
住宅ローンは完済。
技術職のMさんは、定年まで同じ会社に
勤めました。
定年後は「少しゆっくりしたい」と再雇用
は希望せず、節約をしながら暮らそうと考
えていました。
60歳から個人年金が毎月約10万円入り、
妻の収入も11万円ほどあります。
今の生活費を半分ほど落とせば、年金が入る
までなんとかやっていけると思ったのです。
退職から2カ月ほどすると、銀行口座に
約2100万円の退職金が振り込まれました。
全て一時金での受け取りです。
現役時に貯めた850万円と合わせると、
これまでに見たことのない金額が通帳に印字
されました。
そこで少し気が緩みます。
「今まで頑張ったのだから、多少は楽しみに
使ってもバチは当たるまい」と思い、
妻とクルーズ船の旅に行き、旅費や土産代な
どで200万円ほどを使いました。
帰ってからつましい生活をすれば200万円
ぐらいの支出はカバーできると考えたのです。
ところが、実際はなかなか生活の質を落と
せず、思うように支出は減りません。
毎月、貯金から約20万円の補填が必要でし
た。
結局、旅行代や生活費の補填、気の緩みによ
る数々の買い物が重なり、蓄えは1年間で
500万円も減りました。
また利息節約のために住宅ローンを一括返済
したので、残りは1600万円ほどになって
しまいました。
先の長い老後のことを考えると、不安に
なってしまったそうです。
■必要な老後資金を計算する
Mさんが取り組むべきことは?
①支出を見直し、補填額を少なくすること。
住宅ローンがなくなれば、その分、毎月の
支出は少なくなります。そのほか無駄な支出
を見つけ、可能な範囲で今の収入に近い支出
を目指しましょう。年金生活に 入っても、
恐らく収入の目安は同程度と思えるからです。
ただし、無理な節約は 禁物。必要なところに
はお金をかけ、不要 なところを減らしていく。
メリハリをつけ てください。
②支出を抑えられなかったら、Mさんがまた
働くことも検討しましょう。週に数日でも構わ
ないと思います。老後資金は生活 費だけを賄え
ればいいというわけではなく、時には旅行に
行ったり、病気や介護に備え たお金も残して
おかなくてはいけません。 その一部を働ける時
につくっておきましょ う。
大金を目の当たりにすると、つい使ってしまい
たくなる気持ちは、誰にでもありま す。
使うなというのは酷です。
ただ、先を考えると、むやみに使っている 場合で
はありません。
必要な生活費と、得られる収入を把握し、
老後資金がいつまで持つかを大ざっぱに 計算して
みる。
「納得して生活をセーブする」きっかけに なると
思います。
【転載終了】
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私も技術職でしたから、Mさんの気持
ちはよくわかりますね。
技術職は営業も兼ねたところもあると
ころですから、死ぬほど辛い思いもして、
40年間耐えてきて、やっと解放されたの
ですから。
多少は、羽を伸ばしたくもなります。
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