党内に漂う“裸の王様”安倍離れの空気・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■自民が9月入学で造反
党内に漂う“裸の王様”安倍離れの空気
公開日:2020/05/28
安倍首相の“レガシーづくり”が一気に
潰えた。
官邸主導で検討が進んでいた「9月入学」
について、自民党が「NO」を突きつけ
る事態となっている。
これまで「安倍1強」の下、党は官邸に
追随するだけだったのに造反するとは
驚きだ。
自民党の“安倍離れ”が表面化した。
◇ ◇ ◇
■「9月入学」は見送りで調整
これで「9月入学」の議論はジ・エンド
になりそうだ。
自民党のワーキングチームは、27日の
会合で
「本年度、来年度など直近の導入を見送る
べきという結論に至った」という提言の
原案を示した。
これを受け、官邸も「見送り」で調整す
るという。
自民党の慎重姿勢が強まったのは、家庭の
負担増や社会的混乱を懸念する教育現場な
どの反対が高まってきたからだ。
全国市長会も25日、8割が慎重か反対と
の調査結果をまとめていた。
「9月入学」はもともと、休校で失われ
た時間を取り戻したいという高校生の純粋
な声に全国知事会が乗っかり、安倍首相が
「前広に検討したい」と飛びついたものだ。
東京五輪や憲法改正の実現が怪しくなる中、
「大改革を断行した首相」というレガシー
狙いもあった。
そんな官邸肝いり政策を党が突っぱねたのだ。
自民党内の空気は明らかに変わってきた。
「内閣支持率とともに党の支持率も下落し、
議員はショックを受けています。衆院の任期
満了まであと1年半。議員心理とし て焦りが
募る。ただでさえ不評のアベノマ スクや辞職
した黒川前検事長の問題で、 地元から突き
上げられている。これ以上、 世間の不評を買
ったら次の選挙が戦えませ ん。表立って『反
安倍』とは言いづらいも のの、『安倍離れ』
は確実に進んでいます。 完全に潮目が変わり
ました」 (自民党関係者)
安倍シンパの下村元文科相は27日、
テレビ朝日の番組に出演した際、 「9月入学」
に賛成の姿勢を示していたが、今や党内で安倍
首相を擁護するのは 一握りだ。
■公明党の空気も一変
公明党の空気も一変している。
コロナ対策の現金給付を 「条件付き30万円」
から「一律10万円」 へひっくり返しただけ
でなく、黒川問題 では石田政調会長がいち早く
辞任論に言及、 「9月入学」でも山口代表が
26日の記者 会見で、来秋導入に否定的な考え
を示して いた。
世論を見たら、安倍首相に同調できないと いう
ことだろう。
ジャーナリストの山田惠資氏がこう言う。
「これまでは、たとえ面従腹背だとして も、
党は安倍首相についてきていた。しか し『政高
党低』は終わり、安倍首相が振り 返ったら、誰
もついてきていなかった、と いうことじゃない
でしょうか。安倍首相の 出身派閥である『清和
会』は文教族が多い のに、自分の島すら押さえ
切れていないこ とも浮き彫りになりました。いよ
いよ安倍 首相は『裸の王様』になってきた。今回
の ことは安倍首相の凋落の象徴と言えます」
今後は、安倍首相が何か新しいことを しようと
しても、党から“物言い”がつく だろう。
そうなれば、官僚もこれまでのように忖度 しなく
なる。
安倍首相はいつまで耐え切れるか。
【転載終了】
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安倍官邸は、完全にレームダック状態になった
のでしょうかね?
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