空前絶後の閉店招く粉飾コロナ対策・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■真の経済効果は28兆円
空前絶後の閉店招く粉飾コロナ対策
公開日:2020/05/30
事業規模200兆円超のコロナ
対策について安倍首相は
「GDPの4割に上る空前絶後の
規模、世界最大の対策」と自画自賛。
芸人のサンシャイン池崎を連想させ
るフレーズで自ら酔いしれているが、
2次補正予算案の事業規模
117・1兆円のうち一般会計の
歳出増加額は約32兆円。
さらに精査するとGDP押し上げ 効果
のある本当の「真水」と呼べる のは
10兆円ソコソコだ。
水増しの「粉飾」対策に自民党内でも
異論が出ている。
◇ ◇ ◇
「2次補正予算案では『資金繰り
対応の強化』に11兆6390億円
を充てますが中身は日本政策金融
公庫や民間金融機関が既に実施中の
『無利子・無担保融資』の拡充に
過ぎません。『融資』の効果は極め
て限られるのに政府はなぜ、理解で
きないのか」
と憤るのは、自民党の若手議員の
ひとりだ。
こう続ける。
「コロナ禍で需要が消えた今、無利子
・無担保とはいえ、『融資を受けろ』と
言われても、返済のめどが立たなければ
受けられません。だから、堅実な経営者
ほど『余力のあるうちに』と廃業を選ぶ。
『融資はする、補償はしない』の方針を
変えない限り、本当に困っている人を救
えません」
約32兆円から融資枠の約11・7兆円
を差し引けば20・3兆円。 安倍首相が
「もう答弁に立ちたくない」と サッサと
国会を閉じるために積んだとされ る
10兆円もの法外な予備費も除けば、
10・3兆円しか残らない。
■2次補正予算案の本当の「真水」は
10兆円余り
1次補正の歳出増加額は25・6兆円。
大マスコミはこの分を「真水」と伝える
が、2次補正予算案と同様に融資メイン
の「資金繰り対策」(約3・8兆円)や
「予備費」(1・5兆円)、不要不急な
「Go Toキャンペーン事業」
(約1・7兆円)を排除すれば、
「本当の真水」と呼べるのは
約18・6兆円になる。
1、2次合わせて本当の真水
28・9兆円は、事業規模約234兆円
の12%、GDP比20分の1だ。
“サンシャイン安倍”が「空前絶後」と
ハイテンションで誇れるシロモノでは
ないのだ。
■支給は8月末まで待たされる家賃支援
しかも2次補正予算案の柱である
「家賃支援給付金の創設」(約2兆円) も
見掛け倒し。
賃料の3分の2を支給 と言いながら、
複数の店を持つ事業者でも月100万円の
上限付き。
こんなチンケな額では都市部の家賃は補え
ないし、支給条件もメチャクチャ。
売上高が前年同月比50%以上減が 1カ月、
あるいは連続3カ月の合計で 30%以上減
が条件だが、起算月は ナント5月以降。
4月7日からの緊急事態宣言で営業自粛を
強いられた先月分は含まれて いないのだ。
「せめて感染が拡大した3月分の家賃 から
支援すべきです。3割減で給付を 申請するに
は7月まで待ち、給付は早く ても8月末。
気の遠くなるような話で、その前に閉店・
廃業が相次いでしまう。一事が万事で安倍
政権のコロナ対策は やることなすこと遅す
ぎます。見た目 を繕うだけの『やってる感』
のアピー ルはもうやめてほしい」
(経済評論家・斎藤満氏)
居酒屋チェーン大手のワタミは、 今年度中
に国内店舗の1割に当たる 65店を閉店する
と発表。
このままだと、閉店ラッシュで雇用が 失われ、
コロナ不況へと一直線だ。
【転載終了】
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政府は今後、第二波、第三波という
ことを想定しているのでしょうか?
そこまで持ちこたえることが出来る
対策を施さないと、日本経済が崩壊し
てしまうほどのダメージを受けるかも
知れません。
大手自動車メーカーでさえ、破綻しか
ねない状況のところもあります。
裾野の広い自動車業界は、連鎖倒産も
考えねばなりません。
>1、2次合わせて本当の真水
28・9兆円・・・
藤井教授ら経済の専門家が唱える額、
100兆円の1/3にも満たない額です。
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