持続化給付金「サ推協」決算公告は中身スカスカ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■持続化給付金「サ推協」
決算公告は中身スカスカのデタラメ
公開日:2020/06/08
これぞ実態のない「トンネル法人」の
証明だ――。
新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」
事業をめぐり疑惑続出の委託先、
一般社団法人
「サービスデザイン推進協議会(サ推協)」。
先週5日、過去3期分の決算を公告したが、
これが中身スカスカのデタラメ。
違法と指摘され、慌てて取り繕ったのが
明らかだ。
こんなフザけた法人が1次補正の769億円
だけでなく、8日から審議入りした2次補正
でも850億円の追加委託費を受け取ると
されているのだから許されない。
サ推協は、法律で義務付けられている
決算公告を過去に一度もしていないことが、
3日の衆院経済産業委員会で発覚。
すると5日、これまで存在しなかった
ホームページを公開し、決算公告をアップ
した。
上記が第3期(2018年度)の決算公告
なのだが、資産の部には約38億円の流動資産
と約869万円の固定資産のみ。
明らかに科目が少なく、通常の「貸借対照表」
とは違う。
税理士で立正大客員教授(税法)の浦野広明氏
がこう言う。
「貸借対照表は全ての資産、負債及び正味財産
を明瞭に表示するものでなければなりません。
それが会計の原則です。資産の部なら、流動資産
の中身として、普通預金なり、未収入金 などの
科目がなければおかしい。サ推協の 決算公告は単
なるメモみたいなもので、貸借対照表とは言えま
せん。だから『要旨』と 表記して逃げ道をつくっ
ているのでしょう。 しかし『決算公告』とうたっ
ているからには 要旨では許されません。これでは
本当に貸借 対照表を作っているのかも怪しい。
到底納得 できるものではありません」
決算公告は形だけのアリバイ作り。
「世間がうるさいから出してやった。これで いい
だろう」というナメくさった態度なので ある。
■疑惑払拭へ説明する気などまったくなし
サ推協は、1日に出した報道機関向けの 文書でも
フザけた対応だった。
<リモートワークを行っていること、一日も 早く一件
でも多く給付を行うために人員総出 で給付作業に専念
していることにより、十分 な情報提供ができておらず、
深くお詫び申し 上げます>
<本事業は中小企業庁の委託事業であり、中 小企業庁
までお問い合わせいただきますよう>。
そして、問い合わせ先の記載はメールのみで、 電話番号
は一切、明かさない。
要は、疑惑を払拭すべく説明する気など、 まったくない
のだ。
「委託費を右から左に流すためにつくった いい加減な法人
だということが、決算公告を 見ても分かる。十分な公告を
していない法人 に、政府の事業を発注するのはおかしい」
(浦野広明氏)
安倍首相の盟友の自民党・甘利明税調会長 は、7日出演
したフジテレビ系の報道番組で サ推協から電通への再委託
について
「結論から言うとですね、今、迅速に行う システムとして
は最善だったと思います」と 擁護していた。
だったら直接、電通が請け負えばいいものを、 違法トンネル
法人を是とするのは、 政府・自民党もこの件にズブズブだと
いうこと だ。
【転載終了】
*********************************
自民党がどうのこうのは、今更という
感じですよね。
この政党に、「党是」とか「政策理念」
など全くないでしょう。
0コメント