約8割の家庭が「コロナ禍で生活が苦しくなった」と回答。
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【転載開始】
■約8割の家庭が
「コロナ禍で生活が苦しくなった」と回答。
支出増やストレスで
「子どもに手を上げることが増えた」人も
2020.06.08
経済的に苦しい家庭に対し食を通じた
支援活動を行うこども宅食応援団は5月末、
「新型コロナウイルスの影響に関する
アンケート」の調査結果を発表した。
回答者の年収で最も多いのは
「300万円未満」(85.5%)。
世帯構成では「ひとり親世帯」(77.4%)が
全体の約8割に上る。
調査結果によると、約8割の世帯が
「コロナ禍以前に比べて生活が苦しくなった」
と答えており、より一層の支援が必要な状況
が明らかとなっている。
調査は今年5月13日~25日の間に実施。
京都、宮崎、長崎、熊本でこども宅食を利用し
ている子育て世帯を対象に行い、1015世帯から
回答を得た。
■来月は家賃を払えないです。情けないです
「コロナウイルスやその感染予防策(一斉
休校など)が現在の生活に与えた影響」では、
「支出が増えた(増える見込みになった)」
(84.3%)が最も多く、続く
「収入が減った(減る見込みになった)」
(48.7%)を大きく上回った。
コロナ禍による収入の低下よりも支出の増加が
家計に影響を与えていることがわかる。
「支出が増えた(増える見込みになった)」
と答えた人にどの程度増えたか(増える見込
みか)を聞くと、「20~40%程度増加した」
(37.1%)が最も多い。
仮に月20万円で家計をやりくりしている
場合、 ひと月あたり4~8万円の支出が増える
ことになる。
中には「40〜60%程度増加した」(24.3%)
と いう人もいた。
回答者からは、悲痛な声が寄せられている。
「生活費がそこをついて、今、給料日まで
我慢 の日々を送ってます」
「収入が減ったのに、毎日の食費は驚くほど
増えて、現金がないのでクレジットで払い、
手当てな どで払うという生活でしたが、来月
は家賃も払え ないと思います。情けないです。
子どもを満足に 食べさせられないし、光熱費
も払えるかわかりま せん」
「家に子どもだけがいる時間が増え、ご飯等
を 用意して仕事にでかけるが、食費がかかりす
ぎて、 どんどん食卓が貧相になってしまう。
早く、仕事 も学校も普通に戻ってもらいたいし、
国の支援策 も予想以上に遅いので困ります」
■子どもに怒る回数が増え、笑顔で接すること
が できなくなった
コロナ禍による支出増や生活不安が強まれば、
親の気持ちは落ち着かなくなる。
「こどもとの関わり」について聞いたところ、
「こどもに怒ったり、叱ったりすることが増えた」
(49.7%)や
「こどもといることにストレスや疲れを感じるこ
とが増えた」(44.2%)の回答が多かった。
中には「こどもに手を上げることが増えた」
(8.8%)ケースもあり、子どもが親のストレス
の はけ口になっていることがわかる。
回答者からは「子どもとの関係がうまく行か
ず、 毎日がつらい」や
「どこにもストレスを発散させることもできず、
いつ爆発するかもわかりません」をはじめ、
苦しい胸の内が明かされている。
「子どもたちに対して、怒る回数が増えて、
笑顔 で接することが少なくなってきた。仕事
も休みにな り収入も減って何をするにも我慢
の生活」
「子どもとの時間を作りたくてもなかなか、
時間 が作れなかったり、仕事の疲れからか、
つい、子ど もに八つ当たりすることもあり
ます」
■約8割が自治体の支援サービスを利用せず。
「調べないとわからない」と不満
生活が苦しい人のために行政は様々な支援策
を 用意しているが、利用状況は芳しくない。
「自治体の窓口で相談している」と答えた人の
割合は19.6%にとどまっている。 これでは必要
な人に必要な助けが届かない。
回答者からも 「とにかく自治体の支援の情報も
こちらから調べ ないと届かないし、支援自体が少
なすぎる」
「自治体によって、ひとり親の給付や支援に
差がありすぎる」など、公的な支援サービスに
ついての不満が寄せられている。
調査を行ったこども宅食応援団はこうした
現状について、
「『支援があることを知らない』、『知ってい
ても窓口まで行けない』、『周囲の目が気になり、
なかなか利用できない』等、様々な要因が考えら
れますが、生活課題が増大する中で困難を抱える
親子が孤立するリスクはますます高まっています」
と述べている。
■困った時に相談できる場所が欲しい
生活課題に直面しても、相談したり、助けてくれ
たりする人が身近にいれば親の精神的な負担は軽減
する。
しかし調査によると36.7%が
「困った時に相談できる相手がいない」
(「わからない」の回答を含む)と答えており、
生活不安を抱えた人が追い詰められてしまい かね
ない環境に身を置いている。
助けを求めたくても誰を頼ればいいかわから ない
不安は大きく、ストレスは強まっていく。
回答者からは、
「母子家庭の場合の自分がコロナに感染したとき
の子供の行き場所がどこになるのか?預ける 場所が
分からない」
「収入が減り、生活必需品、食費も切り詰めてます。
どこの誰に、どうやって頼ればいいのかわ かりません
(中略)相談できる場所が欲しいです」
など、生活の苦しさを打ち明ける場所を要望する声
が挙がっている。
<文/薗部雄一>
【転載終了】
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コロナが長期戦になるのは確実ですが、
国の体制が整っていませんね。
訳の分からないところにお金が流れて
いて、本当に困っているところにお金が
廻っていません。
国難に「安倍政権」なのが国民の不幸
です。
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