GDP改定値が上方修正の怪 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■GDP改定値が上方修正の怪
「5年連続プラス成長」の演出か
公開日:2020/06/09
上振れの実感はまったくないが・・・
内閣府が8日、今年1~3月期の国内
総生産(GDP)の改定値を公表。
物価変動の影響を除いた実質(季節調整値)
で前期比0・6%減、年率換算では2・2%
減となった。
マイナスであることに変わりはないが、
5月発表の速報値 (前期比0・9%減、年率
換算3・4%減) から上方修正されたのだ。
主な原因は、企業の設備投資の上振れだと
いう。
「ホンマかいな」と思ってしまうが、
今月1日に財務省が公表した法人企業統計で
設備投資が予想外に強く、これを反映した と
ころ、GDP統計の設備投資が1次速報の
前期比0・5%減から一転、1・9%増に
ハネ上がったというのだ。
「もっとも、今回の法人企業統計は、新型
コロナの影響で調査票の提出が間に合わなか
った法人が多く、調査票の回収率は61・4%
にとどまっている。新型コロナの影響が限定的
で業績が堅調な法人からの調査票を集計した
格好なので、7月末に公表する確報で下 方修正
される可能性があります」 (財務省関係者)
コロナで悪化した法人のデータが含まれ なけ
れば、“いい数字”が出るのは当たり前だ。
■0・1%減が0・03%増に
何とも絶妙なのは、1~3月期のGDPを上方
修正したことによって、2019年度の 実質成長率
も0・1%減から0・03%増に 改定されたことだ。
これで、5年連続のプラス成長ということになる。
数値の差はわずかでも、マイナスとプラスで は
イメージが大きく変わってくる。
実際、西村経済再生相は8日の会見で
「ゼロ近傍の成長率に変わりはないが、消費増税や
大型台風、新型コロナウイルスの影響 があるなかで、
この水準が維持できた。我が 国の地力には底堅いも
のがある」と胸を張った。
経済評論家の斎藤満氏が言う。
「今回のGDP改定値は、あまりに不自然です。個人
消費も輸出もマイナスなのに、設備投資だけがプラス
に転じている。0・1%程 度のマイナスなら鉛筆ナメ
ナメで何とでもな ると考えて、年度全体でプラスにな
るよう設 備投資の数値をカサ上げした疑いもある。苦
しんでいる人を切り捨て、数字の操作で見か けだけ良
くするのはナンセンスです」
この政府が出す数字は、まったく信用でき なくなって
しまった。
【転載終了】
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またやってるのかい。
という感じですね。
前から、数字が悪いと計算方法を変えた
り、いい数字になるように細工していたの
で、全く信用されないでしょうね。
どや顔の西村大臣もどうかと思いますがね。
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