高野連が掲げた甲子園「交流試合」の波紋・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■球児は心中複雑・・・
高野連が掲げた甲子園「交流試合」の波紋
公開日:2020/06/13
「私たちにとっても挑戦だと受け取って
ほしい」
10日に発表された高校野球の甲子園
交流試合の開催について、日本高野連は
こう強調した。
8月10~12日、15~17日の6日間、
春のセンバツ出場校32校を甲子園に招待し、
各校が1試合ずつ戦う。
高野連が突然掲げた「球児救済策」は舞台裏
でさまざまな波紋を呼んでいる。
【1】地方の代替試合を邪魔しないか
「交流試合をやることでかえって球児の気持
ちを乱すのでは?」
10日の記者会見で出た質問に、高野連の
八田会長はこう答えた。
「都道府県高野連が独自に開催する代替大会
で勝者が出てくる。(その勝者が甲子園に出ら
れずに)不平等なところはあるかもしれない。
しかし、なんとか甲子園の土を踏みたい、とい
う願いを実現させてあげたかった。
交流試合に 出場できない21都道府県でトーナメント
を やって優勝校を選び、招待するという意見もあ
るが、中には試合ができないところ、(大会形 式が)
1試合だけということもある。
独自大会 に踏み込むことはすべきでないと考え
ている。
代表校を選ぶとなると、地方が大変な目に遭う
ことになる」
とはいえ、交流試合開催によって、各都道府県
が独自に検討、準備を進めている代替大会への
影響は避けられない。
交流試合が代替大会と日程の重なる県もある。
ある県では日程が重なった場合、甲子園出場を
優先してもらえるよう、代替大会の日程や試合
時間の変更を検討し始めた。
関西地方の高野連幹部は、
「甲子園で試合をやる機会を与えてもらったこと
はありがたい話」としつつも、「まずは代替大会
を最後まできちんとやりきることが先決。交流試
合はその後に考えること」と言った。
そもそも地方が代替大会を行うのは、高野連が
地方大会も含めた夏の甲子園を中止にしたからだ。
やっぱり甲子園で試合をすることにしたからと、
代替大会に水を差すのは筋違いだ。
【2】辞退校が出てこないか
招待校のひとつである東海大相模の神奈川県
教育委員会では、対外試合の解禁を8月末以降
としている。
県高野連の栗原専務理事は、「これは公立高校
を対象にしており、私立である東海大相模は学
校独自の判断になる」と説明。
出場すること自体に支障はなさそうだが、東海大
相模は今も全体練習を自粛中という。
11日付のスポニチは、土井校長が「こういう
大会が甲子園で開催され非常にありがたい」と
述べた上で、「(門馬)監督は喜んでいる一方で、
突然の決定に驚いており対外試合の再開などに対
しては不安を感じている様子だった」とコメント
したと報じた。
実際、各都道府県の部活動再開日、対外試合
解禁日はバラバラ。
コロナ禍の状況で、代替大会の決定すらできない
都道府県も少なくない。
代替大会の開催が決定した県でも、すでに調整
などを理由に参加辞退した学校がある。
「コロナ禍で『安心安全』が担保されない場合 は、
学校として甲子園派遣に難色を示すケースも 考えられる」
とは、関東地方の高野連関係者だ。
【3】選手は心の底からうれしいと思っているのか
一度は諦めた甲子園で野球ができる――。
スポーツマスコミは夢が現実に、歓喜と感謝などと
騒いでいるが、肝心の球児からは「全く予想して
いなかった」「ビックリした」と冷めた声も上がった。
特にセンバツに出場するような強豪校では、
複雑な気持ちを抱く部員が少なくない。
ある強豪校の野球部長は、「春夏連続で甲子園が 中止
になり、選手の気持ちの糸が切れてしまって いる」と
話した。
強豪校でプレーする野球エリートは各自、ドラフト に
向けた調整をしている。
大学、社会人への進路が決まっているケースも多く、
すでに次のステージに向けて気持ちを切り替えてい
るのだ。
そんな中、甲子園で1試合だけプレーをすること
は、かえってマイナスにならないか。
「球児を救済する」と大義名分を掲げられた上に、
甲子園を舞台に全国の強豪校が集まれば、メディア
やファンは大いに注目する。
出場校の立場からすれば、お粗末な試合は見せられ
ないし、特にプロが注目するようなドラフト候補は
ここぞとばかりにアピールに躍起にならざるを得ない。
「もちろん、試合はチェックしますが……」と、
セ球団のスカウトはこう懸念する。
「ある県の学校は、わずか1週間の間に代替大会の
準々決勝、準決勝、決勝の3試合と甲子園招待試合の
計4試合が組まれている。コロナによる自粛期間は
2カ月以上に及び、まともに練習できていない。地方
の代替大会に向けた準備すら難しい中で、夏の暑い
時期に甲子園まで加われば、故障リスクも高い」
甲子園の交流試合を本気でありがたがっているの
はスポーツマスコミくらいではないか。
いわば “高野連の自己満足”で、球児たちはむしろダメージ
を負う可能性すらあるの
【転載終了】
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個人的な意見なのですが。
高校野球が特別扱いになっているような
気がします。
「甲子園大会」と冠を付けてしまっている
からではないでしょうか?
「甲子園」という冠があるから、無理な
日程で試合を消化することにもなりますし、
投手の連投が続くようにもなります。
昨今、野球を嫌う子供たちが増えてきて
いるようです。
私も30代のころは少年野球の監督を
していましたが、今は地区のリーグがなく
なってしまっていると最近聞きました。
理由は、子供たちが野球はやりたくない
ということのようです。
確かに、真夏に炎天下で練習はきついです。
そして、世話をするお母さん方からも止めて
欲しいとの申し入れがあったようです。
このままいくと、野球人口がが激減してし まい、
甲子園大会はなくなってしまうだろうと言われて
います。
ここで勝手な提案ですが、ベストエイトまで、
関東、関西、東北地区などとある程度ブロック
分けの分散大会でどうでしょうか。
ベストエイトから甲子園、又は東京ドームなど
での開催はいかがでしょうかね。
そうすれば、学校やOBの負担も少なくなります。
甲子園大会で潤っている旅館業はダメージをうけ
ると思いますが。
まあ、妄想です。
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