政権内の対立先鋭化・・・
Business Journal
【転載開始】
■安倍首相が“絶対NO”の石破茂首相誕生も
現実味・・・
二階幹事長の変節、政権内の対立先鋭化
2020.06.16
自民党の二階俊博幹事長と石破茂元幹事長
の急接近が、永田町でちょっとした話題だ。
6月8日、二階氏が今年9月に開かれる
石破派の政治資金パーティーの講師を引き
受けることを快諾。
これまでは派閥領袖の石破氏自身が講師を
務めてきたため、石破氏が「ポスト安倍」
を見据えて二階氏に秋波を送ったとみられ
るが、それを安倍政権を支える二階氏が
即座に引き受けたことに驚きの声が上がって
いる。
「安倍首相は自分の後釜に石破さんが就く
ことだけは、絶対にNOなのです。自民党
総裁に返り咲いた2012年の総裁選の際、
党員票では石破さんに負けたことを忘れて
いない。それで、石破派はずっと非主流派
として冷や飯を食わされてきた。安倍首相
はポスト安倍に岸田文雄政調会長を想定し
てきた。岸田氏はコロナ対策などで評判が
イマイチで、安倍首相が頭を抱えているの
は間違いないが、それでも細田派(安倍首
相)―麻生派―二階派で主流派を形成して
きたのに、二階派は離れるのだろうか」
(細田派議員)
二階氏は石破派パーティーの講師を受け
た理由について同日の記者会見で聞かれる
と、「要請があれば喜んで行くのが幹事長
の仕事」と特別視を否定しつつも、石破氏
について「高みを目指してほしい期待の星
のひとりだ」と持ち上げた。
その一方で、1週前の1日の会見では、
安倍首相の4選について 「総裁から積極的
にやりたい、という表明 があって支援すべ
きであって、私のほうか ら『総理いかがで
ございましょうか』と伺 いたてていくよう
なものではない」 とトーンダウンしていた。
今年3月には「国際的にも信用がある。続投
させることが大事」とむしろ安倍4選を推進
していたから、たいそう様変わりである。
二階氏の「変節」に何があるのか。
ポスト安倍を問う世論調査は石破氏がトップ
で人気が高い。
一方、内閣支持率が下落傾向で世論は安倍首相
に飽きがきている。
そうした空気を読んだ動きなのか。
「もちろんポスト安倍で主導権を握ろうとい
う思惑はあるでしょうが、それよりも、直近に
予定される内閣改造・党役員人事での『幹事長
ポスト』をめぐる駆け引きですよ」
(自民党ベテラン議員)
1年任期の自民党の役員人事は通常、9月に
行われる。今年もそのスケジュールになると
みられているが、どうやら安倍首相は二階氏を
幹事長から外そうとしているようなのだ。
これを察知した二階氏が安倍首相に揺さぶりを
かけている、というわけだ。
■「安倍・麻生vs.菅・二階」
実は「二階外し」は昨年9月の役員人事でも
画策された。
安倍首相は岸田氏を幹事長にすべく、二階氏に
副総裁のポストを提示。
しかし、二階氏から連立を組む公明党と自身の
パイプの強さをちらつかせられ、政権運営に
支障が出る恐れを危惧して、二階外しを断念し
た経緯がある。
二階氏はその時の恨みを忘れていないし、
もちろん、選挙の公認権に影響力を行使でき、
党の資金も自由に使える幹事長ポストを絶対
に手放したくない。
二階氏と石破氏の接近の裏で、幹事長人事を
めぐる抗争が始まっているということだ。
そんななか、安倍首相は10日、麻生太郎
副総理兼財務相と2人きりで1時間にわたっ
て首相官邸で会談した。
国会会期中、それも官邸でこの長時間は異例
で、解散総選挙の時期やポスト安倍について
話し合われたのではないか、との憶測を呼ん
でいる。
安倍政権は菅義偉官房長官、麻生氏、二階氏
という三者が屋台骨なってきた。
しかし、すでに安倍首相と菅氏の関係は冷え
切っていて「官邸内別居」が囁かれている。
その菅氏は二階氏とは連絡を取り合う良好な
関係。
つまり、政権は「安倍・麻生vs.菅・二階」
に真っ二つで、そこに石破氏が絡む構図に
なっているのである。
秋の自民党人事、ポスト安倍、解散総選挙を
睨んで、政局はますますキナ臭くなりそうだ。
(文=編集部)
【転載終了】
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>「安倍・麻生vs.菅・二階」・・・
自民党本部を「江戸城」とすれば、
官邸は「薩長同盟」ですかね。
明治維新は「薩長」が明治政府を
樹立しましたが、今回はどうなるか?
官邸から離脱した「菅官房長官」
は、さしずめ「西郷どん」か。
西郷どんは何故、盟友大久保と
「袂を分かった」のだろうか?
明治政府が国を売ったことに気付い
たからか?
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