バッタ大量発生が招く食糧危機 ・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■バッタ大量発生が招く食糧危機
日本も対岸の火事ではない
公開日:2020/07/03
世界同時大量発生だ。
中東イエメンと南米パラグアイで
サバクトビバッタが大量発生し、
世界各地で 猛威を振るっている。
収穫前の農作物を食べ尽くしながら移動する
ため、被害は周辺各国に広がっている。
このままでは世界中で食糧危機が起こると、
改めて危惧されている。
サバクトビバッタは砂漠などの乾燥地帯に
大量の雨が降ると大繁殖を始める。
今回、深刻なのは南米、ユーラシア、
アフリカ大陸と複数の地域で発生している
ことだ。
今年に入り、アフリカ東部で発生したバッタ
はエチオピア、ケニアに広がり、イエメンで
繁殖したバッタはイラン、イラクに北上、
さらに南アジアのパキスタンやインドまで飛来
している。
一方、南米のパラグアイでもサバクトビバッタ
が大量発生。
1日100~150キロを移動し、わずか1日で
サトウキビやトウモロコシなど約3万5000人分
の農作物を食い荒らしなが ら、先日、アルゼンチン
に南下。
さらにブラジル、チリなど南米全体に広がる恐れが
出ている。
インド政府などは被害を抑えるため、 ドローンで
殺虫剤を散布するなど駆除を試みてい るが、バッタ
に襲撃された地域では8割の農作物 が食い尽くされ
るといわれ、国連食糧農業機関 (FAO)は
約30カ国で被害が出ると予測して いる。
■もし生産国が輸出規制をしたら・・・
この世界的なバッタ被害、日本は大丈夫なのか。
日本への影響について農水省食料安全保障室の
担当者は 「これだけ世界各地で大量発生するのは
珍しいこ とですが、そういった国々から(すべて)
輸入し ているわけではないので、現時点では影響
はあり ません」と説明する。
しかし、東大教授の鈴木宣弘氏(農政)は
「対岸の火事ではありませんよ」と、こう続ける。
「ただでさえ新型コロナウイルスの影響で人の
移動と物流が止まり、世界中で農業生産が落ち
込んでいます。食糧危機が懸念される中、バッタ
ショックで事態が悪化すれば、生産国は輸出規制
の措置を取るでしょう。まずは輸出を止めて食糧
を確保し、自国を守ろうとします。いくら日本に
お金があっても手に入らなくなるのです」
日本は小麦、大豆、トウモロコシの輸入の大半
をアメリカに頼っている。
世界中の生産量が減少すれば、流通量は少なくなり、
価格は高騰、奪い合いになる。
輸入依存度が高い家畜の飼料が影響を受けるの は
必至だ。
「農産物の自由化を進めてしまったため、自給率
が下がり、輸入に依存せざるを得なくなった。 だか
らこういう事態が起こると耐えられない。 貿易自由
化を進め過ぎた結果です。米国主導の 戦略が間違って
いたのです。今こそ各国が自給率 を高めなければなり
ません。日本の場合は家畜の 飼料も輸入に頼っていま
すから、畜産は成り立た なくなります」(鈴木宣弘氏)
サバクトビバッタが海を渡って我が国に来ることは
ないが、バッタショックが日本に飛び火 する可能性は
ある。
【転載終了】
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映画のシーンにこんなのがありました
よね。
私は、お昼がパンなのですが、小麦が
入らないようになるとやばいな!
今もコロナの影響なのか、バター不足な
のか、クロワッサンが
手に入らないですね。
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