「医療逼迫していない」は嘘だった!
LITERA
【転載開始】
■「医療逼迫していない」は嘘だった!
「病院も軽症者用ホテルも逼迫」と
都職員が証言 なのに安倍政権は
GoToキャンペーン前倒し強行
2020.07.10
もはや常軌を逸しているとしか思え
ない。
本日、東京都の新規感染者数は過去最高
を記録した昨日の224人をさらに上回る
243人にのぼると公表されたが、同時に、
目を疑うようなニュースが飛び込んでき
た。
なんと、「Go Toキャンペーン」を
7月22日から開始すると政府が発表した
のである。
7月22日からスタートするのは
「Go Toキャンペーン」の観光分野で、
赤羽一嘉国交相によると宿泊代金の
値引きからおこなうというが、これに
よって東京都を含む人の移動が促され
ることになる。
ようするに、感染拡大を受けて人の移動を
抑えるのではなく、むしろ活発化させよう
というのである。
しかも、「Go Toキャンペーン」に
ついては、政府は7月1日に8月中の開始を
目指すことを発表していた。
このときも、東京都が感染拡大傾向にある
なかで8月中の開始を目指すというのは
「正気の沙汰ではない」と本サイト では批判。
また、政府が「Go Toキャンペーン」に 固執
するのは、“経済最優先”で突き進む 安倍首相
の最側近・今井尚哉首相補佐官 と、その子飼い
である新原浩朗・経産省 経済産業政策局長の
肝いりだからだと 伝えた
(詳しくは既報参照→https://lite-ra. com/2020/
07/post-5509.html)。
だが、まさか東京都で過去最高の新規感染者数
を記録した翌日に、その上、 開始時期を大幅に
前倒しすると発表する とは──絶句するほかない。
いま本当に必要なのは、感染拡大を抑え 込む
こと。
そして大打撃を受けている観光業や外食 産業、
イベント業界などに対しては、 キャンペーンで
需要喚起することではなく、しっかりと追加補償
をおこなうことだ。
だが、感染拡大を封じ込めるための策もとらず、
追加補償策を打ち出すこともなく、ただただ経済
を最優先させよう、というの だ。
しかも、だ。 昨夜、安倍首相は
「医療提供体制は逼迫した状況ではない」 と明言
し、西村康稔・コロナ担当相も 菅義偉官房長官も
同様の考えを示しているが、 それはまったくの
デタラメであることがわ かったのだ。
というのも、これまで政府は
「医療体制に余裕がある」という立場を取りつづけ
ているが、東京都が現在、確保してい るベッド数は
1000床。
対して、7月9日時点で入院患者数は441人と、
6月20日の204人から倍以上も増加している。
昨日の東京都のモニタリング会議でも、
坂本哲也・帝京大学医学部附属病院院長が
「だいぶ逼迫してきている状態」と認めていた。
さらに、昨夜放送の『news23』(TBS) に
よると、都の関係者は、入院患者数が増加 して
いるのは
「“夜の街”で感染が拡大している若者たちが病院に
入院していることにある」と説明。
東京都では無症状者や軽症者を受け入れる ホテル
の多くが6月末で契約が終了、今月末 にも終了する
ホテルもあるとした。
そのため無症状者や軽症者をホテルでなく、 病院
に入院させざるを得なくなっているのだ。
実際、同番組の取材に対し、東京都の 新型コロナ
連絡調整担当の課長はカメラの前 でこう語って
いる。
「すべてを受け入れるのが難しくなってきたなと。
病院もたしかに逼迫していると思う んですけども、
ホテルのほうも逼迫している というのがいまの状況
です」
つまり、病院も、さらには軽症者を受け入れる
ホテルも、ともに余裕がない、というのだ。
しかも、小池都知事や西村コロナ担当相は
“感染者の多くは重症化リスクの低い若い人” などと
強調するが、40〜50代の感染者も増え てきている。
若い世代から高齢者にうつっていけば、医療 体制
が一気に逼迫することは間違いない。
■コロナで医療機関の経営悪化するなか、
政府の追加支援なしに病床確保は可能なのか
その上、東京都は6月29日に1週間以内に最大
3000床を確保すべく医療機関に準備を 進める
よう通知をおこない、7月3日付の 読売新聞でも
都の担当者が 「1週間あれば3000床まで増やせる」
「医療体制は切迫している状況ではない」 と説明
していたのだが、6月29日の通知から 1週間以上
経っても、いまだに3000床を確保 したという報告
はない。
これは、確保に難航しているということでは ない
のか。
そして、この背景には、新型コロナ患者の 受け
入れによって病院経営が悪化している点 があるだ
ろう。
実際、新型コロナ患者を受け入れてきた 東京女子
医大では夏のボーナスがカットされ 看護師約400人
が退職を希望している状況と なっているが、
日本病院会と全日本病院協会、 日本医療法人協会
が6月5日に発表した
「新型コロナウイルス感染拡大による病院経営
状況緊急調査(追加報告)」によると、今年 4月
のコロナ患者を受け入れた病院の医業利益 の赤字
割合は全国で78.2%、東京ではこれを さらに上回り
89.2%にものぼっている。
この赤字割合は一時閉鎖した病院(84.2%)より
も高い数字だ。
当然、ベッド確保のためにも、政府は早急 に
追加支援策として医療機関の赤字損失補填 を
おこなうべきであり、国会の閉会中審査で も野党
が追及をおこなったが、しかし、 加藤勝信厚労相
はこれを拒否した。
このような状況のなかで、はたしていつ3000床
を確保できるのか。
いや、それどころか、3000床でも足りなく なる
事態も十分考えられる。
厚労省は第2波に備えて各都道府県のピーク時の
想定入院者数と確保見込みの病床数を推計 して
いるのだが、東京都では確保見込みの 病床数が
4000床であるのに対し、最悪の場合 の入院患者
数は9058人となっているからだ。
すでに東京都では再び医療崩壊を起こす 危険が
ひたひたと迫っているというのに、 過去最高の
新規感染者数を記録しても何の 手も打たず、医療
を守るための赤字補填も 拒否し、挙げ句、感染
拡大に繋がりかねない 需要喚起キャンペーンを
前倒しさせる 安倍政権──。
このままでは、4月や5月の失敗以上の、
さらに大きな被害が巻き起こることになる だろう。
(編集部)
【転載終了】
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某国に利用され、国内でも利用され、
本人は一強と思い込んでいます。
「バカとハサミは使いよう」、
「キチガイに刃物(権力)」昔の人は
色々上手い諺を考えるものですね。
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