感染リスクはゼロにはできない気にすべきは「ウイルス量」!
日刊ゲンダイヘルスケア
【転載開始】
■感染リスクはゼロにはできない
気にすべきは「ウイルス量」
公開日:2020年08月21日
新型コロナの感染拡大が止まらない。
18日には全国の新規感染者数は
913人に上り、死者16人は
緊急事態宣言解除後最多だという。
再度日常生活で何に注意したらいい
のかを公衆衛生に詳しい岩室紳也医師
に聞いた。
「感染者が増えている原因のひとつは、
一般の人が自分でできる予防法を正しく、
具体的に理解していないからです。それ
は専門家の説明が正しく伝わっていない
証左でもあります。例えば、あるテレビ
番組に出演した際、『キスで新型コロナ
はうつりますよ』という話をしたら、
スタジオがざわめきました。『知らなか
った』というのです。しかし、口や鼻か
ら出る飛沫に含まれるウイルスが感染源
のひとつであることは散々専門家が話し、
報じられています。感染者とキスをすれ
ば、その唾液には目に見えない飛沫とは
比べものにならないほど大量のウイルス
が含まれている可能性があるのですから
感染リスクが高くなるのは専門家の常識
です。ところが一般の人にいまだにその
認識が浸透していないのです」
そもそも感染症では感染リスクをゼロ
にすることはできない。
できるのはそのリスクを減らすことで、
それにはウイルスが多く含まれている落下
した飛沫に触ったり、飛沫が付着した
飲食物を口にしたりしないことだ。
専門家のこの常識がいまだに伝わって
いない一般人は多いという。
「よく専門家は新型コロナウイルスを含む
飛沫の大きさは5マイクロメートル(1マイ
クロメートルは0・001ミリメートル)
から500マイクロメートルぐらいという話
をします。ところが、一般の人はその話の
重要性を理解できていません。それは5マイ
クロメートルと100マイクロメートルの
大きさの差を実感できないせいもあるでしょ
う」
両者は例えていうと直径5センチの球と
直径1メートルの球ほどの違いがあり、
体積では8000倍の差がある。
体積とウイルス量が比例すると考えれば、
両者の感染リスクの差は8000倍という
ことになる。
「咳や会話で飛沫は2メートルほど飛ぶ
といわれていますが、大きな飛沫は直径が
100~500マイクロメートルほどあり、
その重さ故に口元から数センチから十数セ
ンチ先に落ちます。その位置に飲食物があ
れば当然感染リスクは高くなります。だか
らこそ、大勢の飲食は感染リスクが高いの
です。とくに小分けせずに大皿から食べる
のは危険です」
一方、エアロゾルと呼ばれる0・5マイ
クロメートル未満の小さな飛沫が口や鼻から
侵入して感染する可能性はあるが、その
ウイルス量を考えれば感染リスクは100
マイクロメートル以上の飛沫の比ではない。
空気の流れを止めずにエアロゾルを拡散
させるように換気すれば、感染リスクは
さらに低くなる。
「専門家の中には感染リスクが低く自分も
よくわかっていないのに海外の研究論文の
結果をうのみにして危機感をあおっている人
もいます。一般の人はそれに惑わされず、
自分でできることを気にかけ、そうでない
事柄は気にしないことです」
【転載終了】
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日本国民は圧倒的に情報が不足し
ていると言われています。
キスが感染源になるのはもちろん
ですが、精液からもコロナウィルス
が検出されています。
フランスでは、感染する可能性の
ある体位と感染しにくい体位を表示
迄しています。
要するに、感染しにくい体位と避妊
が大事だとしています。
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