「和歌山モデル」は東京とは真逆・・・
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■「和歌山モデル」は東京とは真逆
重症者治療も広く定義
公開日:2020/08/22
東京都が重症者の定義を勝手に狭く
変更し、過少報告していた一件。
厚労省の定義に入っている患者を
重症者にカウントしていなかった。
「重症者は少ない」との誤解を招き、
「深刻さ」を隠す結果となった。
その真逆なのが、和歌山県だ。
「重症者」をあえて広く定義して
“重症化手前”の患者にも手厚い治療を
実践している。
厚労省が4月下旬に出した通知では、
①集中治療室で治療
②人工呼吸器を使用
③ECMO(人工心肺装置)を使用
――のいずれかに当てはまる場合を
重症者と定義し、国への報告を求め
ている。
ところが、都は①の患者を重症者に
入れず、報告していた。
■県民の命を優先
和歌山県は、国に対しては厚労省の
定義に当てはめた重症者数を報告して
いるが、県独自に「酸素投与」の患者
も重症者にカウントしている。
人工呼吸器の手前だ。
重症者扱いになると、ケアするスタッフ
も増え、経験豊富で腕のいい医師がつき、
人工呼吸器など設備の充実した病院が
受け入れることになるという。
県の担当者が言う。
「コロナの感染が発生して以来、酸素
投与の患者も重症者として扱っていま
す。酸素投与とは、いわゆる酸素マス
クです。人工呼吸器を装着してしまう
と、患者を移動させるのが難しくなり
ます。マスクを使用する酸素投与の段階
なら、転院させやすい。国の定義より
も手前で線引きする形になりますが、
その方がより県民の命を救えると思って
います」(健康推進課)
■米紙ワシントン・ポストも絶賛
感染拡大中の大阪府と隣接する和歌山
は、通勤や観光など府との往来が盛んだ。
大阪は20日までに123人の死者を
出しているが、人口10分の1の和歌山
は4人に抑えている。
和歌山は2月に国内初の院内クラスター
が発生したが、約2週間でクラスターを
封じ込め、米紙ワシントン・ポストは
「和歌山モデル」と称えた。
成功のカギは、PCR検査に消極的だった
国の方針に従わなかったことだ。
和歌山の仁坂吉伸知事は日刊ゲンダイの
インタビューに、
「(厚労)事務次官に『県初の感染なので、
完全に抑え込みたいからわざと過剰なこと
をやりたいんだ』と訴えた」と明かしてい
る。
小池都知事や国は「和歌山モデル」を
見習うべきだ。
【転載終了】
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首長の力量が図られてしまうコロナ過
のようですね。
首長の方針に沿ってしっかり動く職員
も有能なのでしょうね。
東京は非常に難しい環境にありますが、
だからこそトップの力量が試され るところ
のような気がします。
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