三枝成彰の中高年革命
【転載開始】
■あらゆる業界が悲鳴・・・
来年なくなるのは五輪だけではない
公開日:2020/08/22
今年4~6月期のGDP成長率が前期比で
マイナス27・8%(年率換算)と戦後最悪
の落ち込みを記録した。
緊急事態宣言で人の流れを止めた影響で、
個人消費の低迷が大きく足を引っ張ったよう
だ。
7~9月期は上向く見込みだというが、
ズドンと落ちれば少しぐらい戻るのは当然だろ
う。
それよりも10~12月期に再びマイナスに
転じる予想も出ているようだから、深刻な事態
はまだまだ続くと見るべきだ。
実際、休業要請や自粛によって、あらゆる業界
が悲鳴を上げている。
Go To キャンペーンも東京除外で効果は薄く、
受け入れる側の自治体にも温度差があり、
コロナ禍によるマイナス分をリカバーできるよう
な状態ではないようだ。
エンターテインメント業界も厳しい状況が続い
ている。
公演が中止となったり、座席数を半分にした開催
が義務付けられたりしているため、業績の悪化が
避けられない。
私の事務所も例外ではなく、3~7月の
5カ月間は収入ゼロだった。
その間は蓄えを切り崩してなんとかしのいできた
が、それもすでに限界だ。
毎年12月に行っているコンサートは開催の見通し
が立たず、チケットも売り出せない。
このままでは事務所を移転した上で人員を大幅に
削減せざるを得ないと思っている。
文化事業を手がけるところは、どこも崖っぷちに
追い込まれた。
この危機を乗り越えるのは容易ではないだろう。
大手企業のサラリーマンは、まだそれほど大き
な痛みを感じていないのかもしれない。
経団連によると夏のボーナスは前年実績を下回る
ものの、減少率は2・17%で前年よりも縮小
されたという。
中小零細企業で働く人たちに比べれば、かなり
恵まれているだろう。
もっともこれは3月の労使交渉で決まっていた
ためで、冬のボーナスから大きく落ち込むところ
が出てくるという。
新型コロナウイルスの影響が直撃するのは秋以降だ。
そのとき、いったい日本はどうなるのだろうか。
事ここに及んでも、事態の推移を見守るだけの政府
には、失望しかない。
ワクチンや治療薬の開発は進んでいるようだが、
残念ながら事態が好転する見通しは立っていない。
来年はオリンピックだけではなく、会社、店舗、
文化、芸術などいろんなものがなくなっていくだ
ろう。
社会の雰囲気は終戦直後まで逆戻りし、だれもが
疲弊し希望を持てない時代を迎えるのではないか。
【転載終了】
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消費税減税しかないんですけどね。
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