人事をいじくり回す権力誇示・・・

 永田町の裏を読む 


 【転載開始】


 ■人事をいじくり回す権力誇示で 

 アカデミズムを敵に回すのか 

 公開日:2020/10/08  


 安倍晋三前首相と菅義偉首相に 

共通する趣味――と言って悪けれ 

ば「権力の神髄ここにあり」と 

する信念は、人事のいじくり回し 

である。


 菅は安倍内閣の官房長官として、 

13年3月の黒田東彦の日本銀行 

総裁任命による「アベノミクス」 

発動、同年8月の小松一郎の 

内閣法制局長官任命による 

「集団的自衛権」容認、14年の 

「内閣人事局」設置、そして今年、 

これは失敗に終わったけれども 

黒川弘務元東京高検検事長を無理 

やり検事総長に押し込もうとする 

策謀に携わってきた。 

それですっかり味をしめ、自分が 

最高権力の座に就いたら、 

そのいわば初仕事として、 

日本学術会議の新会員候補105人 

のうち6人を任命拒否し、 

「どうだ、俺はこんなことだって 

できるんだぞ」と見えを切ってみせ 

たのである。 


 しかし、日本のアカデミズムを 

内外で代表する同会議は独立性を 

もって政府に政策を勧告すること 

を主眼とし、その独立性を担保する 

ために日本学術会議法の第1条で 

「内閣総理大臣の所轄とする」と 

定められている。 

それはアカデミズムの独立性を政府 

が尊重するからこそ、文科省などの 

担当分野とせずに首相自らがそれを 

所轄するという趣旨であるというの 

に、菅は自分の気に入らないやつは 

任命しないという人事介入の武器と 

して、その条項を悪用した。 

法の根本趣旨を真逆にまで曲解する 

ことなど許されるはずがない。 


 今回、任命を拒まれた6人は、 

いずれも特定秘密保護法や共謀罪、 

集団的自衛権解禁など安倍政権の 

剣呑な戦争のめり込み政策に異議 

を唱えた人たちで、それに対する 

いかにも粘着的な性格の菅らしい 

執念深い意趣返しである。  


 さらにその背景には、15年度 

から始まった防衛装備庁の 

「安全保障技術研究推進制度」に 

対して学術会議が強い懸念を表す 

声明を17年3月に発したことへ 

の怒りがあるのだろう。 

この声明は控えめな表現ながら、 

戦前に科学者が戦争に協力したこと 

への反省を踏まえて戦後に同会議が 

創設された歴史を改めて思い返し 

つつ、軍学共同研究に安易に手を 

染めるべきでないことを訴えている。 

菅は任命拒否の6人だけでなく、 

日本のアカデミズムそのものを敵に 

回すつもりのようである。


 【転載終了】

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 菅首相はカリスマ性があるわけでは 

なく、安倍政権のような強権(恐怖) 

政治を敷くなら、短命に終わる可能性 

は高いですね。

 

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