菅内閣は個別政策のみで長期的ビジョン・社会像が見えない!
永田町の裏を読む
【転載開始】
■菅内閣は個別政策のみで
長期的ビジョン・社会像が見えない
公開日:2020/10/29
「木を見て森を見ない」のが菅義偉首相
の思考方法の最大特徴である。
個別・具体的な政策はあるのだが、
それがその課題全体の中でどう位置づけら
れるのかは語られることがなく、ましてや
政権としてのビジョンなり目指す
国家・社会像にどうつながっていくのかは、
まったく見えてこない。
たぶん、準備不足だったのでそれも仕方
のないことで、所信表明演説まで待てば
少しはその懸念も解消されるのかと期待
していたが、全然ダメだった。
政権ベッタリの読売新聞は、
「理念重視型だった安倍晋三前首相とは
対照的」に「仕事師としての実務色を
前面に出したスタイル」と、何とか褒め
言葉を見つけて解説したが、その文末で
は「ただ、首相の演説を巡っては、自民
党内から『長期的な戦略や国家観が欠け
ている』(閣僚経験者)との批判も出て
いる」と、ただし書きをつけ加えざるを
得なかった。
「木」というのは例えば、不妊治療へ
の保険適用という、それ自体としては誰も
反対しない政策である。
しかし、それが深刻さの度合いを増して
いる日本の少子化=人口減少社会への突入
という「森」レベルの問題にどれほどの
歯止めとなるかというと、多くの専門家は
「ほとんど影響ない」と指摘する。
不妊治療を必要としない圧倒的多数の若い
カップルが、失業したり非正規雇用を強い
られたり保育所に入れそうになかったりで
子供をもうけることをためらうことが
中心問題だからである。
携帯電話料金の値下げというのも同様で、
日本の消費者は必ずしも「安ければいい」
とは思っておらず、むしろ多少高くとも
通信品質が安定していることへの志向が
強いし、度が過ぎた「大容量」も必要と
していない。
そんなことよりも、4G時代に後れを取り、
5G時代にはすでに致命的に乗り遅れて
しまったデジタル事情が大問題であるという
のに、通信会社や機器メーカーの 将来投資の
体力を奪う値下げが、なぜ内閣 の売り物政策
になるのだろうか。
アップルの5G対応のiPhoneも発売
になったが、それをどこで使えるのかと思え
ば、ドコモショップ店舗内のほかはJR山手線
の上野、東京、新宿など8駅の駅前だけ。
なあ~に、これ。
「携帯料金値下げ」という木は「デジタル対応失敗」
という森とつながって いない。
【転載終了】
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5Gは周回遅れなのですが、6Gの開発
競争で世界は1兆円規模なのですが、日本
は20億円とか。
こりゃ、勝負にならないですよね。
更に周回遅れが二周になりそうですね。
政・官の世界観のズレと言いますか、
大丈夫かな~と感じますね。
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