墓穴掘った菅首相 ・・・

 日刊ゲンダイDIGITAL 


 【転載開始】


 ■墓穴掘った菅首相 「個別の人事」 

 政府説明が2年で3事例も 

 公開日:2020/11/05  


 「個別の人事に関わる」として、日本学術

会議の新会員候補6人を任命拒否した理由の

説明を拒み続ける菅首相だが、早速墓穴を

掘った。2日の衆院予算委員会で、菅が自著

で NHK改革に反対した総務省の課長を更迭

 したエピソードを自慢していることが暴露 

されたのだ。 個別の人事に思いっきり言及し

ていた。 


 省庁の課長と学術会議の会員では次元が異な

るようにみえるが、 

「菅自身が国民の公務員の選定・罷免権」 

定めた憲法15条を持ち出し、任命拒否 して

いる以上、一般の公務員との区別は ない。  


 菅も「政府機関に所属する公務員の任命であり、

通常の公務員の任命と同様に理由については人事

に関することなので、お答 えは差し控える」と

“同列扱い”を明言して いる。 


 では、これまで政府は公務員の個別の 人事に

ついて説明を差し控えてきたのか―。 

ここ2年だけをみても答えはノーだ。 


 2018年、セクハラ疑惑が浮上した外務省

ロシア課長の毛利忠敦氏は、停職9カ月の懲戒

処分を受け、官房付に更迭された。 

河野外相は、被害者のプライバシーを盾 に詳細

は控えたが

「このような事案が 起きたことは誠に遺憾だ」

と陳謝した。 


 19年の通常国会では厚労省の統計不正問題

が炎上。 

頼りない答弁を繰り返していたキーマン 大西康之

政策統括官が突然、2月1日付で大臣官房付に

事実上、更迭された。 

根本厚労相は「基幹統計に関する一斉点検 に関し

て報告漏れがあった。引き続き統括 官の職務を

担わせることは適当ではないと 考えた」と具体的

な理由を挙げた。 


  19年12月、かんぽ不正をめぐって、 総務省

の鈴木茂樹事務次官が行政処分の 検討状況を、

元次官で日本郵政の鈴木康雄 上級副社長に漏洩して

いたことが発覚。 

総務省は12月20日付で停職3カ月の 懲戒処分に

し、鈴木次官は同日、辞職。 事実上の更迭だ。 

高市総務相は緊急記者会見を開き 「本件は情報の

漏洩によって、公務の中立 性を損なう非違行為で

あり、国家公務員法 99条に定める信用失墜行為

にあたる」と 説明している。 


 ■任命拒否は憲法15条を蹂躙 


 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法) が言う。  


 「更迭は異例の人事。本人と国民が納得できる

理由が必要です。落ち度のない 公務員が更迭され

ることは、憲法15条の 国民の公務員の選定権を

侵害することにな ります。そのポストでしっかり

仕事をして いる公務員を失うことになるわけです

から ね。だから、政府は公務員を更迭する場合、 

会見などですみやかに具体的な説明を尽く してき

たのです」  


 任命拒否は、本来就くべきポストを与えられ

ないという点で、ポストを奪われる 更迭と同じ異例

の人事といえる。  


 「菅首相は15条を根拠に任命拒否して います

が、理由を示さない任命拒否こそ、 15条を蹂躙

しています」(金子勝氏) 


  納得できる理由を示すか、任命するか。 

二つに一つだ。


 【転載終了】

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 金子教授の指摘どおりですね。 

選択肢は二つに一つだと思います。  


 杉田官房副長官は、安倍政権下と 

同様に考えていたのでしょうね。

 

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