コロナ禍の2021年 早期退職者募集「過去最高規模」の背景!

日刊ゲンダイ


【転載開始】


■コロナ禍の2021年 早期退職者募集

 「過去最高規模」の背景

 2021/01/14 


 2021年は早期退職者を募集する企業

が過去最大規模となりそうだ。

東京商工リサーチ(TSR)の最新調査

(12月29日)によると、上場企業の

21年1月1日からの「早期・希望退職者」

募集は18社、募集人員は3360人と

なった。

前年同期の7社から2・6倍に急増、

過去最大だったリーマン・ショック時直後

(09年の10社)に比べ約倍増している

のだ。


 ちなみに昨年の上場企業

「早期・希望退職者」募集は90社、募集

人員は1万7697人(TSR12月7日まで)

で、リーマン・ショック直後に次ぐ水準だった。

コロナ禍の影響が拡大する昨年前半まで、

人手不足が解消できず人手不足倒産が続出する

労働環境は一変してきたのである。


 TSR・友田信男情報本部長が早期退職者

募集が急増する背景をこう分析する。

 「コロナの影響で大打撃を受ける昨年前半

までは、大量入社組の人員構成の是正や新規

事業への取り組みで採算性の低い分野を縮小

するための構造改革が中心でした。しかし、

昨年後半からコロナの影響で業績が悪化、

業績不振による赤字リストラの実施による

影響が今年の18社の早期退職募集に出てき

ています」


 昨年、早期退職者募集をした90社の業種

は、新型コロナが直撃したアパレル・繊維、

米中貿易摩擦とコロナの影響が大きい

自動車関連、市況悪化や拠点集約を背景と

した電気機器、さらに外食と続く。

今年も昨年もあまり出なかった製造業で

早期退職者募集が増えるというのが先の

友田氏だ。


 「時間の経過とともに消費の落ち込みが表れ

てきました。モノが売れないということはモノ

をつくる製造業に影響が出てくる。今の段階で

は出てきていませんが、工場など製造業は雇用

の受け皿です。今後さまざまなメーカーに早期

退職者募集の影響が広がっていくとみています」


 また早期退職者募集の対象となる年代も

下がっているのが特徴だ。

昨年は40代の社員を対象とする企業も出て

きたが、年齢は徐々に下がり、コロナの影響で

中には入社1年から3年の社員を希望退職者の

対象にしたホテルもあった。

今年1月4日から22日まで希望退職者募集

(人数未定)を行っている近畿日本ツーリスト

HDは、店舗の3分の2の削減とともに

35歳以上の社員が対象だ。

電気機器のローランド ディー.ジー.は

全製造責任者と35歳以上の管理職を含む

一般社員を対象にする。

社員1200人を募集するLIXILグループ、

また藤田観光、三菱製鋼など、今や40代は

早期・希望退職者の中心になってきているのだ。


 厚生労働省は7日、新型コロナの影響で失職

した人が6日時点で8万121人に上ると発表

した。

企業の早期・希望退職者募集が増え、失業者が

さらに増えることは今後の日本経済に大きな

不安材料となる。

(ジャーナリスト・木野活明)


【転載終了】

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 私が書いてきたように、3年以内の

若者が対象になってきそうですね。


 新卒がいるので、再就職は難しく

なりそうですね。


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