ミャンマー軍事クーデター 米国が手出しせず・・・

日刊ゲンダイDIGITAL


【転載開始】


■ミャンマー軍事クーデター 米国が手出しせず

 静観した理由

 公開日:2021/02/04


 ミャンマーの軍事クーデターには世界中が

驚いた。

国軍がアウン・サン・スー・チー国家顧問を

自宅で軟禁。

ミン・アウン・フライン国軍総司令官が国の

全権を掌握した。


 引き金は昨年11月の総選挙だ。

スー・チー氏率いる与党・国民民主連盟(NLD)

が全体の8割を超す議席を獲得。

選挙を経ずに司令官が任命できる軍人議員らの

力がそがれる結果に、

国軍は「選挙に不正があった」とケチをつけ、

行動を起こしたのだ。


 「米国の混乱に乗じたとも言えます」とは、

国際政治経済学者の浜田和幸氏だ。こう続ける。

 「米国は深刻なコロナ禍に加え、バイデン新政権

の発足直後。今なら強く出てこないと読んだので

しょう。ミャンマーでは憲法規定で国会議席の4分

の1が軍人に振り分けられます。国軍は圧勝した

NLDが将来、憲法を改め、自分たちの議席を削減。

既得権益が奪われると危機感を強め、強硬手段に

出たようです」


 スー・チー氏はクーデターを察知し、先週末に

SNSで「みんなで立ち上がろう」と訴えた。

クーデターの気配は米CIAも把握していたはず

だが、抑える動きはみせず静観を決め込んだ。


 浜田氏によると、その理由は国軍と中ロ両国との

関係だ。

中国は軍政時代から国軍と緊密な関係で、中東発の

石油ルートの要諦としてミャンマーを重視。

中古の工作機械などの輸出支援を行う。

ミャンマーは、中国人が好きな翡翠の世界最大の

産地でもある。

ロシアも同国への経済支援に力を入れている。


 「中ロと国軍が密接なため、米国は手出しできな

かったのです。だから、スー・チー氏の拘束は長引く

と思われます。バイデン政権のサキ報道官はクーデター

を批判。『行動を起こす』と発言しましたが、それ

は軍事行動ではない。ミャンマーはケシを栽培し、

麻薬が中国経由で米国に入っている。そのため、以前

からケシ栽培に関与する軍人の入国制限や、在米資産

を凍結しています。『行動』とは、そうした制裁を

強化する意味にすぎません」(浜田和幸氏)


 単なる“口先介入”では、ミャンマーの民主化は取り

戻せない。


【転載終了】

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 中国は、麻薬に関しては厳しいのではない

んですかね?


 もし、中国が何らかの手段を講じないなら、

国際的な中国への信頼が揺らぐことになり

かねませんね。


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