JTB、毎日新聞・・・大企業が次々と「中小企業」。
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■JTB、毎日新聞・・・大企業が次々と「中小企業」
今後も増加か
公開日:2021/03/11
コロナ禍の影響で業績が悪化し資本金を
1億円に減資して税法上の「中小企業」となる
大企業が相次いでいる。
国内旅行最大手のJTBは2月12日の
株主総会で、現在の資本金23億400万円
から1億円に減資することを決議、
3月31日付で実施する。
税法上は資本金が1億円を超える企業を大企業、
1億円以下の企業を中小企業と区別しているが、
大企業と中小企業とでは税金の負担が大きく違う。
税理士の坂部達夫氏がこう説明する。
「中小企業なら軽減税率が使えます(所得
800万円までは15%、大企業は23%が
適用)。また、繰越欠損金の控除が受けられ、
年間800万円まで交際費は無条件で損金に
入れられる。法人事業税の外形標準課税も
対象外になります。JTBは明らかに中小企業
の税制の特例を使うために資本金を1億円に
減資しているんです」
JTBの2020年度9月中間決算は、
コロナによる需要激減で売上高が
前年比80・1%減の1298億円と大幅に減少、
純損益は782億円の過去最大の赤字だった。
経費削減では21年度までに国内店舗の統廃合
で115店舗を削減、グループ人員を
2万9000人から6500人削減。
さらに国内グループ会社10社、海外の190拠点
を削減。
また役員報酬は35%、一般社員の給与も
3割カットとまさに経費構造の大改革を実施中だ。
資本金を1億円に減資して中小企業となる動きは、
客足が激減した航空業界でもスカイマークが
昨年12月に90億円の資本金を1億円に減資。
さらに業績悪化の毎日新聞は現在の
41億5000万円から1億円への減資を3月に
実施。
さらに客足激減で苦しむ飲食業でも
居酒屋「庄や」を運営する大庄は昨年8月に
資本金86億円を1億円に、回転ずしの
「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトが
今年2月末で98億円の資本金を1億円に、
さらに居酒屋「はなの舞」を運営するチムニーが
3月末に57億円を1億円に減資し中小企業になる。
JTBや毎日新聞の減資に百年コンサルティング
の鈴木貴博代表が言う。
「JTBも毎日新聞もあれだけの規模の大企業が
1億円の減資で中小企業になるというのは非上場
会社だからできることです。いくら減資でも純資産
や株式総数は変わらないとはいえ、上場会社なら
信用不安が起きる危険がありますからね」
先の坂部税理士が言う。
「コロナの影響が今後1年も続けば、税制の優遇
政策を受けるため資本を1億円に減資して中小企業
になる大企業がさらに増えるでしょう」
大企業の中小企業化は、日本経済が疲弊していく
大きな原因になるのでは。
(ジャーナリスト・木野活明)
【転載終了】
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日本経済の疲弊は数年前からはじまって
いたのでしょう。
日本は、先進国の中でコロナの感染者が
少ないのに医療崩壊の危機に直面したいます。
これも、戦後70有余年の一党独裁政治に
よる福祉切り捨ての弊害でしょう。
国民が政治意識レベルを上げないと、
このまま日本は衰退の一途をたどることに
なるのでしょうね。
経済大国3位の座からも近い将来転落する
といわれていますから。
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